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いろんなことを考えてたら
いつの間にか自宅に帰りついていた。
頭の中で何を考えようが
見てしまった現実は変えられないし
自分の思い通りにいかないのが人生なんだよな…。
それに
大野さんは結婚に興味なさそうだったし、
始めからうまくいかなったんだ。
勝手に勘違いして
いつの間にか調子にのっちゃってた私が悪いんだよね。
「はぁ…雅紀に愚痴ろうかなぁ。」
盛大な溜め息と独り言。
こんな辛気臭い女なんか
能天気な雅紀でも願い下げかな…
今日は特別なアロマなんか焚いちゃって
ゆっくりお風呂に浸かって
寝てしまおう。
そう思ってお湯はりボタンを押した。
・
お風呂から出ると
スマホの着信を知らせるランプが点滅していた。
喉が渇いてたけど、冷蔵庫にも寄らず
すぐにスマホを手に持った。
「…なんだ、メルマガかよ。」
私は何を期待して
こんなに必死になってるの？
大野さんは今頃
若くて可愛い女の子と一緒に過ごしてるんだ…
期待なんかしちゃダメ。
これ以上傷を増やしたくない。
私の心の殻がより一層硬くなった気がした。
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作者名：みーにゃ
| 作成日時：2015年9月16日 22時
