31*satoshi side* ページ31
佐伯さんが釣ったマグロがうますぎて
思いの外ビールがすすんだ。
まだ飲みたい気持ちもあったけど
この前みたいに酔って寝ぼけて
変なことしたら嫌われるんじゃないかって思ってほどほどに切り上げる。
部屋に戻って風呂に行くって伝えると
彼女も行くって言うから一緒に行って
「じゃあまた。」って別々の浴室に入ることがなんかくすぐったくて少しニヤけてしまった。
露天風呂に浸かってると体格のいいおじさんが
話しかけてきた。
佐伯さんが彼女じゃないって知ったら
やたら興奮し始めて下ネタが止まらなかった。
早く自分のものにしろって…
そんな簡単な問題じゃないっつーの。
同じ部屋で寝るのが興奮するって…
興奮より緊張が勝って役に立たない可能性の方が高いわ！
付き合ってなくても同意があれば大丈夫って…
断られた時のショックが怖すぎて同意の確認できねぇっつーの！
酔っ払いおじさんの言葉をやんわりとかわしながら
心のなかでツッコミを入れるのが精一杯だった。
思いの外おじさんの話が長くて
長風呂になってしまって
おじさんが出て行ってからすぐ俺も脱衣所に向かった。
あっという間に着替え終えたおじさんが出ていったら、すごいでかい声で俺を呼んで
外に佐伯さんが居ることを教えてきた。
びっくりして廊下に出ると
彼女が悲鳴をあげた。
彼女の反応で自分の姿に気がついて
慌てて脱衣所に戻って服を着た。
タオルを巻いてたとはいえ
こんな姿見せてしまった…
手で隠したくなるほど嫌だってことだよな…
おじさんの期待には応えられそうにないよ…
期待なんか始めからしてなかったけど、皮肉を言いたくて心のなかで呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みーにゃ
| 作成日時：2015年9月16日 22時
