理想の彼女 (ページ9)

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『今日はありがとうございました。
練習しておきます。』

20分ほど、練習する彼女を側で見守って
今日の練習は終了することになった

NJ「くれぐれも夜に一人で練習しないでください。」

『わかりました。約束します！』

そう言って彼女は小指を出した

『あ、すみません！
お兄ちゃんと約束するときはいつも指切りするから…つい。』

NJ「お兄さんがいるんですね。」

『はい、3つ上に。』

お兄さんがいるから妹っぽい感じがするのか…

彼女の雰囲気がなんとなく自分の妹と重なる部分があった

『ナムジュンさんはご兄弟いるんですか？』

NJ「妹が1人います。」

『やっぱり！お兄ちゃん感があるもん！』

予想が的中していたらしく、嬉しそうに笑った

『妹さんはおいくつですか？』

NJ「僕の3つ下なんで…」

『私と同じ歳だ！』

NJ「え？」

『あ、ナムジュンさんとお兄ちゃんが同じ歳なので…』

NJ「なるほど…。」

僕のプロフィールなんて調べればすぐ出てくるし、彼女が知ってて当たり前か。

年下だろうなとは思ってたけど、まさか妹と同じ歳だったなんて…
それに、
ジョングクと同じ歳だってことか。

二人は同じ学校の友達だった？

Aさんとジョングクがいつ、どこで知り合ったのか僕は何も知らない。

NJ「３つ下ならジョングクと同じってこと？」

『はい。グクとは高校の同級生なんです。』

NJ「なるほど…」

『ナムジュンさん…
あ、他のメンバーの皆さんも卒業式に来てましたよね。』

NJ「あぁ、うん。あそこにAさんも居たんだね。」

ジョングクの卒業式の日、メンバーみんなでお祝いに行った。

彼女はそのことを覚えていた。

『みなさん、格好良くてよく覚えてます。
ナムジュンさん、ピンク色の髪ですごく素敵でした。』

少し照れたように笑う彼女を見て
胸の鼓動が速くなるのがわかった。

NJ「ピンク色だった？僕のほうが覚えてないw」

『桜みたいで卒業式にピッタリだなぁって。』

NJ「ははっ！本当だ！」

彼女の感想に思わず笑ってしまった。

『…ジョングクが同級生で良かったです。』

小さな声だったけど、僕にははっきりと聞こえた。

でも、何も聞こえなかったことにしよう。

もしかしたら、彼女はジョングクを…
そんなことが頭をよぎったけど
僕は彼女の気持ちに気づかないふりをした。