理想の彼女 (ページ34)

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『私…ナムジュンさんに…
嫌われたんじゃないかって…思ってました…』

涙を拭きながら、ゆっくり一生懸命言葉を絞り出す姿が可愛くて可愛くて仕方ない

まだ話してる途中だから
抱きしめたい衝動を必死に堪える

『きっと私のこと…妹みたいに思ってるって…
そう思ってたから…。
もう、関わるのは最後にしようって…ライブに行ったんです…』

『でも…やっぱり無理だったぁ
すごくかっこよくて、好きだって気持ちが抑えきれないんだもぉん』

止まりかけた涙が一気に溢れて、子供みたいにぐしゃぐしゃに泣き出した彼女を見て思った

あぁ…ダメだ
僕も抑えきれない。

彼女の手を引いてぎゅっと抱きしめた

僕の胸でぐずぐず泣く彼女の頭を優しく撫でる

NJ「僕も同じ。
好きな気持ちは抑えきれないよ。」

そう言うと、彼女の腕が僕の腰に回って
ぎゅうっと抱きしめた

NJ「…こっち向いて？」

彼女の顔が見たくてそう言ったけど
無言で頭を横に振った

NJ「なんで？こっち向いてほしいな。」

『絶対イヤです。顔がぐちゃぐちゃだもん。』

NJ「泣き顔はもう見たし、大丈夫だよ。
それに…こっち向いてくれなきゃキスもできな…」

『え？！』

言葉の途中で
驚いたような少し嬉しそうな顔をして僕を見上げた

NJ「ふはっ！なんでそんなに可愛いの…」

赤くなった可愛い鼻を優しく摘むと、彼女はゆっくり目を閉じる

あぁ、やっぱり彼女の方が一枚上手だな…