理想の彼女 (ページ32)

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急いでタクシーで彼女の家に向かい、インターホンを鳴らした。

何度か鳴らしたけど、反応がない

電話をかけてみたけど、すぐに留守電に繋がってしまう

どこにいるんだろう…

とりあえずマンションの近くで待ってみようと
エントランスから出た時、遠くから自転車に乗った人影がこっちに向かってくるのが見えた

だんだんと近づいて、見覚えのある自転車だと気づいた

『え？ナムジュンさん？』

上手に自転車に乗る姿に驚いて声をかけるのを忘れていた

NJ「あ、えっと…自転車乗れるようになったんだね。」

『はい…、あれから練習して乗れるようになりました。』

自転車から降りたAさんは嬉しそうに笑っていた

『えっと…どうしてここに？』

NJ「あー…、ちょっと話せないかなって思って…」

『そうだったんですね。
お話…ここでもいいですか？』

別に部屋に入れて欲しいなんて思ってはいなかったけど、ここで話を済まそうとする彼女の気持ちが少しだけショックだった

先に冷たくしたのは僕なのに。

NJ「うん、ここで大丈夫。
えっと…さっきまでジョングクと飲んでたんだけど…」

『え？！グクと？！』

結構な声量で反応したせいか、通行人の視線が集まって、咄嗟に顔を隠した

『ご、ごめんなさい！やっぱり家にいきましょう。』

あわてた彼女に手を引かれてマンションに入った。