理想の彼女 (ページ29)

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ライブを終えて数週間が過ぎた頃、ジョングクから電話がかかってきた。

“久しぶりに飲みましょう。”

ジョングクから誘ってくるのは珍しい。

Aさんの顔が頭をよぎって、迷ってしまったけど
リーダーとして断ることは出来なかった。

指定されたお店に着くと、案内された個室にはジョングクがいた。

NJ「おまたせ。もう着いてたんだな。」

JK「はい。さっき着いたところです。」

すでにテーブルの上にお酒が準備されていた。

JK「ウイスキーでいいですか？」

NJ「うん。任せるよ。」

そう言うと、ジョングクは手慣れた手付きでハイボールを作り始めた。

JK「料理は適当に何品か頼んだんで、追加したいのがあったら言って下さい。」

ジョングクが飲みに誘った相手をもてなす姿を見るのは初めてかもしれない。
昔はヒョンたちに言われるがままだったのに…

成長した姿を見て嬉しいような寂しいような…不思議な気持ちになった。