理想の彼女 (ページ24)

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釜山コンサートが無事終わり、僕はソロアルバムの製作活動も大詰めを迎えていた

JK「忙しそうですね。」

事務所に来ていたジョングクが僕の作業室にやってきた

NJ「やることが多すぎて１日があっと言う間に終わってるよ。」

JK「何曲収録してるんです？」

NJ「10曲。」

JK「わぁそれはすごい。
じゃぁ、結構作業室に籠もってました？」

NJ「そうだね。家にいるよりここにいる時間が長いかも。」

JK「遊ぶ暇もなかったんですね。」

ジョングクの質問にちょっと違和感を感じて戸惑った

JK「あ、いや、ちょっと変な質問でしたよね。」

僕の表情を読み取ったのか、自分から変な質問なんて言い出して頭を掻いた。

NJ「変な質問って言うより、ジョングクらしくない…かな。」

JK「ははっ！そうですよね。
自分でもそう思います。」

NJ「…なんかあった？」

苦笑いするジョングクが心配になった

JK「駆け引きとか好きじゃないから
正直に聞きます。
…Aのことどう思ってます？」

ジョングクの言葉に、心臓の鼓動が速くなるのがわかった

何か言わなきゃいけないんだろうけど、言葉が出てこない

JK「ヒョンが最近、Aと仲良くしてたから、もしかしてって…。」

NJ「仲良くって言っても、自転車の練習に付き添ってたくらいで…
それに最近は忙しくて練習も中断してて…ずっと会ってないよ。」

JK「そっか…。邪魔しちゃってすみません！
作業頑張ってください！」

気まずそうな顔をしたジョングクを見ると
それ以上何も言えなかった。

NJ「はぁ…」

頭を抱え、ため息をつく

ジョングクはハッキリと言わなかったけど
きっと彼女の事が好きなんだろう。
そうじゃなかったとしても好意はもってるはず。

NJ「早く気づけて良かったのか…」

僕自身、確信はないけど彼女のことが気になっていた。

ジョングクが言ってくれたことで
気持ちにストップがかけられて良かった。

余計なことを考えないようにするために
これまで以上に仕事に没頭した。