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『そんな彼が事務所を選んだきっかけはナムジュンさんだったんですよね。』



そう。ジョングクがBigHitを選んだのは
見学に来たときに僕がラップを歌う姿を見たことが理由だったらしい。



NJ「そう言ってくれてるみたいだね。」



『その話を聞いたのが高校の時だったから、
卒業式の時にナムジュンさんを見たときはすごく感動しました。』



NJ「なんか恥ずかしいな…」



自分は何も知らない時に、Aさんに見られていた。


気恥ずかしくて苦笑いしながら彼女が淹れてくれたコーヒーを飲んだ。



Aさんと他愛もない話をしていると、積み重なった本が目に止まった。



NJ「あの本って…」



『あっ!!』



本に目線を向けていると、
Aさんが同じ場所を見て慌て始めた。



NJ「ど、どうかした?」



『あ、いや…何でもないです。』



積まれた本を隠すようにAさんが移動した。



NJ「気の所為かな?
見覚えがある本があったような…」



『見えちゃったか…』



落ち込んだような声で、隠された本を机に置いた。



NJ「これ、僕も読んでた本だよね。」



やっぱり。見覚えのある背表紙だと思った。
いつだったか、カフェでも読んでいたことがある。



『難しそうだけど、読んでみたくなって
買ったんです。』



気まずそうに上目遣いで僕を見る。



NJ「そっか。…読んでみてどうだった?」



本当は本の感想を聞かれたり聞いたりするのは好きじゃないけど、Aさんの感想が聞いてみたくなった。



『やっぱり私には難しかったです。
普段、読書しないのに背伸びしてナムジュンさんのマネしちゃった。』




恥ずかしそうに笑う姿が可愛らしいと思った。



NJ「確かにこの本はちょっとマニアック過ぎかもしれないね。
良かったらもっと読みやすい本、貸そうか?」



『いいんですか?』



NJ「うん。迷惑じゃなければ。」



『迷惑なんて…!
すごく嬉しいです!』



本当に嬉しそうに笑ってくれるから、
きっと本心なんだろうなって感じて
こっちまで嬉しくなった。

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作者名: | 作成日時:2023年9月22日 0時

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