理想の彼女 (ページ15)

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『すごい…お医者さんみたい。』

NJ「練習してたら捻挫したりすることもあるから
テーピングくらいはみんなできるよ。」

『そうなんですね。
それだけハードな練習をやってきたから
今、こうやって世界で活躍できてるんでよね…』

NJ「努力はしてきたつもりだけど、
それ以上にファンのみんなの応援があってこそだから…」

『夢を叶えるって、簡単な事じゃないですもん。
本当にすごいし、羨ましいです…』

Aさんの顔は笑っていたけど、
瞳がどこか寂しそうに見えた気がした

『あ、コーヒー淹れますね！
ここ、座っててください。』

痛みが残るのか、ゆっくり立ち上がって
キッチンへ向かった。

キッチンの方からコーヒー豆を挽く音が聞こえ始め、ソファに座った。

あまり見てはいけないんだろうけど
好奇心のほうが勝ってしまい、
少し遠慮しながら部屋を見渡した。

壁にはいくつかの絵が飾られていて、
見たことのない作品に興味が湧いた。