理想の彼女 (ページ14)

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『すみません、迷惑かけちゃって。』

NJ「ちゃんと見てなかった僕の方こそごめん。」

小柄な彼女の腕を僕の腰に回し、体を支えながらゆっくり歩く

『あ、あれです。』

公園からそんなに遠くない場所に彼女の家があった。

三階建のデザイナーズマンション。

オートロックもついていて、セキュリティがしっかりしているようで安心した。

『ありがとうございます。
良かったら部屋に上がっていきませんか？』

NJ「え？」

玄関先までと思っていたけど、引き止められてドキッとした。

『手当てした後にコーヒー淹れるので、良かったら…』

NJ「あー…いいのかな。」

『私は大丈夫ですけど…
ダメですか？』

人差し指でバツをつくって困った顔をした彼女を見て、ため息が出た。

NJ「じゃあ、少しだけ…」

『良かった！どうぞ入ってください♪』

ころころ変わる表情に時々戸惑ってしまう。

彼女をソファに座らせ、傷の処置と足首に湿布を貼って、念のためテーピングでしっかり固定した。