理想の彼女 (ページ11)

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『あ！えくぼ！』

Aさんが僕の頬を指さした

『私のお兄ちゃんも同じ場所にえくぼがあるんです。
ナムジュンさんってお兄ちゃんに似てるのかな…

あ、お兄ちゃんがナムジュンさんに似てるって言った方がいいですね。

でもナムジュンさんみたいに格好良くないです。
私のお兄ちゃんは意地悪だから私をよく誂うんです。
ナムジュンさんは絶対そんなことしないだろうからやっぱり似てないか…』

色んな表情を見せながら早口でしゃべる姿が面白くて思わず吹き出してしまった。

『ん？』

NJ「あ、ごめん。
よく喋るなぁと思ってw」

『ご、ごめんなさい！
無駄話してないで練習しろって話ですよね。』

NJ「いや、面白いからいいんだけど。
それに、もう自転車乗れてるし練習しなくても大丈夫じゃない？」

『…じゃあ、もう練習は卒業ですか？』

Aさんが少し寂しそうな顔をした気がした

NJ「不安なら付き合うけど…」

『不安です！
ナムジュンさんが居てくれると安心するし…
一緒に居てくれませんか？』

彼女の手が僕のTシャツの裾を握って
子犬のような瞳で僕を見上げる

そんなことされたら断れるわけない

胸の鼓動が大きく鳴っていることに気づかれないように小さく深呼吸をした