黒猫とウイスキー【YG】

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出発してしばらくしてミンソクさんが口を開いた



MS「シュガさんもオーナーに頼んでたんですか？
見学したいって。」



YG「あー…はい。どんな風につくるのか気になって
、自分の目で確かめたくて…」



MS「はははっ！Aと同じじゃんw」



確かに、私も気になったら自分の目で見てみたくなる。



YG「…あの、さっきからAって言ってますけど…」




『あ、すみません！
ナナって名前はお店だけで、本名はAって言うんです。』



MS「ややこしいですよね。
お店でもAでいいのに。」



『仕事とプライベートは分けたいんです。
スイッチが入れ替わる感じがするし。』



MS「そうなの？俺には分からんなぁ。」



面倒くさそうな顔をしたミンソクさんに
口を「いーっ」として見せた



YG「…俺は分かる気がする。」



シュガさんが後ろで小さく呟いた



そっか。
シュガさんも芸名で、本名は別なんだ。



『シュガって名前、本名じゃないですよね？』



YG「はい。」



『プライベートでシュガさんって呼ばれるのは嫌じゃないですか？』



YG「嫌ではないけど…、本名の方がいいかもしれない。」



『シュガさんの本名って…』



MS「A知らないの？」



『え、っと、すみません…』


本名までは把握してなかった



YG「いえ、気にしないでください。
ユンギって言います。
ミン・ユンギです。」



『ユンギさん…』



YG「プライベートなんで、そっちで呼んでください…Aさん。」



『あ、はい…。』



本名で呼ぶのも呼ばれるのもなんだか擽ったくて
下を向いた。

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