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あの男性が訪れてから1ヶ月が経とうとしていた。
また来るって言ってたけど、社交辞令だったのかな
客足も少ない、街の小さな写真館に突然現れた青年に少なからず心躍って、
もう会えないのかもしれないと、残念に思っている自分がいた
『もう閉めちゃお…』
閉店時間より早いけど、夕方から予約以外のお客さんが来ることはほとんど無いからお店を閉めることにした。
戸締まりをしていると、なんとなくあのカメラが視界に止まった。
『………………』
祖父のライカを手に取り、ファインダーを覗き込む。
久しぶりに撮ってみようかな
最近は仕事以外で写真を撮ることが減っていた
カメラを触ると祖父のことを思い出し、
切なくなってしまうから
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作者名：み
| 作成日時：2022年9月30日 0時
