そよ風と金木犀【TH】 (ページ49)

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そのまま大きな手が私の耳元を触る

顔も近く、なによりテヒョンさんの手が耳に触れていることに動揺を隠せない

TH「はい、できた！」

そう言ってテヒョンさんが離れた

『え、なんですか？』

髪につけられた物に軽く触れる

TH「Aに似合いそうだなって思って買ってきた。やっぱり似合う！」

鏡の前に行って確認すると、綺麗なバレッタが留められていた。

『ありがとうございます…』

TH「…好みじゃなかった？」

『え？』

テヒョンさんに触れられたことで
動揺して上手く笑えてなかったから
心配そうに見つめるテヒョンさんに気づいた。

『っ！凄く可愛くて嬉しいです！』

TH「本当に？」

慌てた私に疑いの目を向けるテヒョンさん。

『本当です！毎日つけたいくらい！』

私がそう言うと、テヒョンさんは嬉しそうに「良かった」と笑った。