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『いらっしゃいませ。』
お店に入ってきたのは長身の男性だった。
真っ黒なキャップを目深にかぶり、マスクをしている姿に思わず息を呑む。
こんな昼間に強盗じゃないよね？
この店は写真館だけじゃなく、カメラや部品なども扱う
祖父のカメラのコレクションもガラスケースに入れて展示してあることもあり、最悪のケースを想定して身構えた。
その男性は祖父のカメラの前で止まり、
じっと眺めた。
どうしよう…
１番高価なカメラの前から動かない。
『あ、あの！何かお探しですか？』
思い切って声をかけた。
男性は私の声に驚いたのか、体をビクッとさせてゆっくりこっちを見た。
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作者名：み
| 作成日時：2022年9月30日 0時
