瑠璃色の夜空 (ページ41)

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食事を済ませた私は片付けをするために調理場に行っていた。

しばらくするとジョンヒョプくんの声も聞こえてきて、チラッと食堂を覗くと
ジョンヒョプくんもソクジンさんも楽しそうに話していてホッとした。

あの時、ソクジンさんの様子がおかしかったのは気のせいだったのかな…

とにかく、楽しそうに過ごしていることが確認できて良かった。

それから数日は朝釣りに出かけて、帰ったら一緒に料理をする流れになっていた。

数日過ごせば自然と仲良くなって、
ソクジンさんのオヤジギャグも聞き慣れるほどになっていた。

JH「Aさんってどれくらい彼氏いないの？」

夕飯の下準備を邪魔しに来たジョンヒョプくんに突拍子もない質問をされた。

『いきなり何ですか？彼氏いない前提の質問だし。』

JH「え、いないでしょ？いる気配ないし。」

『気配を消してる可能性もありますよ？』

JH「なにそれ！それは酷い！」

『酷いって意味が分からないです。』

JH「僕を騙してたってこと？」

騙すって…w
ちょっと言ってる意味が分からないんですが…

『プライベートなことはお答えできません。』

JH「うわ！出た！テンプレ返事！」

『いてもいなくてもジョンヒョプくんに関係ないでしょ？』

JH「関係あるよ！」

『なんで関係あるんですか。』

JH「だって僕…」

JN「ジョンヒョプ！」

ジョンヒョプくんが何か言いかけた時、
ソクジンさんが調理場に入ってきて彼の名前を呼んだ。

JH「びっくりした～…何？」

JN「…ヤンさんが呼んでる。」

JH「えー！また仕事の話？」

JN「分からないけど、急いでるみたいだったよ。」

ジョンヒョプくんが面倒くさそうな顔でヤンさんの元に向かった。

JN「……ジョンヒョプと仲良いね。」

突然、返答に困ることを言われて戸惑った。

『すみません…声をかけてくれるから
ついお話してしまって…
でもソクジンさんのことは話してないので
安心してください。』

きっとプライベートなことを話されては困るから
釘を差しにきたんだと思う。

本当にジョンヒョプくんとの会話は他愛もない世間話。

彼が心配してるようなことは話してなかったから、
それを伝えたくて謝った。

それなのに、何故か彼は少し悲しそうな顔で「そっか。」と言って調理場を出ていった。