瑠璃色の夜空 (ページ39)

今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:138,292 hit

39 ページ39

JN「全部さばいたけど、この後どうしたらいい？」

『あ、塩をふってしばらく置いて臭味をとりましょう。』

カルパッチョ用に準備してくれた刺し身を受け取った。

『油も温まったみたいなので、揚げていきましょうか。』

油の温度を確認してソクジンさんに声をかけた

JN「うん」

『普段も揚げ物するんですか？』

JN「家ではあんまりしないかな…
あ、でも前にメンバーとチキンを揚げたことがある。」

穏やかな笑顔で楽しそうに話すソクジンさん。

彼から私的なことを聞くのはあまり良くない気がしたけど、あんまり楽しそうに話すから
こっちも聞くのが楽しくなっていた。

JN「ホビが…あ、メンバーの子なんだけどね、丸ごと揚げようって言って、しかも外で。
薪でだよ？油の温度も確認しないまま揚げるから…」

『温度確認しないでってのは
なかなかワイルドな人なんですね。』

JN「ワイルドw
普段はそんな感じじゃないのに、あの時はワイルドだったw 」

ソクジンさんが思い出し笑いを始めた横で
私はアジを揚げる。

JN「それで、見た目がそぼろパンみたいになってて、みんなで笑ってさ w」

ソクジンさんってこんなにお喋りするタイプだったんだ…

初めて会ったときは無口な感じがしたけど…

JN「…………………」

楽しそうに話す声が途切れた

不思議に思って彼を見たら
急に無表情になっていた。

『ど、どうかしました？』

JN「…僕の話ばっかりでつまんないかなって思って…」

『そんなことないですよ！
面白いなぁって思いながら聞いてましたし…』

JN「そうなの？」

『それより、私がソクジンさんのプライベートな話を聞いて大丈夫かってことの方が気になります。』

JN「あー…、この話はプライベートじゃなくて撮影したやつだから大丈夫。」

『チキンを揚げる撮影ですか…』

JN「うん、In the soopってタイトルの…って知らないよね。」

メンバーとチキンを揚げる撮影…
アイドルって色んなことするんだなって感心する。

『ちょっとわからないです…でもそぼろパンチキン見てみたいかも。』

JN「そぼろパンチキンw…あ、でも見ないで。」

『え？なんで…』

JN「何か見られたくないかも。」

『だ、だめですか？』

JN「うん、ダメ。」

あんまり楽しそうに話すから見てみたいと思ったのに、何故か許可がおりなかった。

出演者本人からそう言われたら
見るわけにもいかないか…