瑠璃色の夜空 (ページ25)

今日:19 hit、昨日:4 hit、合計:138,293 hit

25 ページ25

『…ジョンヒョプくんたち、結構呑んだんですか？』

JN「あー、うん。せっかくの休暇だからね。」

『そうなんですね…。』

アイドルがどれだけ忙しいかは分からないけど、
大変な仕事だってことはなんとなく想像できる。

常に誰かに見られて生活するってどんな感じなんだろう…

まぁ、平凡な私には一生経験できないことか…

プライベートなことを質問しないようにしようと思ったら、会話の糸口が分からなくて2人とも無言のまま岩場まで歩くことになってしまった。

『ここが願い石って言われてる岩場で、
ここにある石を５つ積み上げて願いごとをすると、願いが叶うって言い伝えがあるんです。』

JN「５つ…」

『結構難しいですよ？やってみます？』

JN「うん…」

ソクジンさんは岩場に腰を下ろし、石を重ね始めた。

黙々と無言で石を重ねるけど、3個目4個目で崩れる。

その度に「あぁ！」「あっ！」「うわっ！」って大きめのリアクションをして面白い。

ただ見てるだけだとつまらないし
私も座って重ねる石を探した。

願い石は選ぶ石が重要。

重ねる部分が平で安定していないといけない。

ある程度、平らな石を見つけて積み重ねる。

私は何度か願い石をしたことがあるから
数分で重ねることができた。

『…できた。』

５つ重なった石に向かって手を合わせて目を瞑る。

“おばさんが早く元気になりますように。”

そう願って目を開けた。

JN「…早いね。」

目を開けると、ソクジンさんが目の前にいて
息が止まった。

JN「何かコツがあるの？」

『あ…えっと…平らな石を…』

JN「やっぱりそうだよね。」

ビックリした…
いきなり目の前に来られると…

興味は無いとは言え、さすがアイドル…
綺麗な肌、整った顔にドキッとしてしまった。

真剣な顔で平らな石を探して
静かに重ねるソクジンさん。

そんな姿を見ていると、
真面目な人なのかなって印象を受けた。