瑠璃色の夜空 (ページ16)

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JN side

JH「あ、おにぎりありがとうございました。
めっちゃ美味しかったです。」

ジョンヒョプが先に言うから
ますます言えなくなる。

『良かった…おにぎりって
苦手な人もいるので
少し心配してたんです。』

JH「嬉しかったですよ！
ソクジンなんて４つも食べてたし。」

『よ、４つも？！』

ジョンヒョプの奴、余計なことをペラペラと…

JN「余計なこといわなくていいから。」

『鯛はどうやって調理しますか？』

少し気まずくて下を向いていると、
彼女が僕に話しかけてきた。

JN「刺身と鯛めしにしたいけど…」

釣れてからすぐに刺し身と鯛めしにしようと決めていた。

『いいですね！
生姜も買ってあるので鯛めしも作れますよ。
あ、昆布でとった出汁もあるので
それで炊きましょう！』

彼女は僕の意見を聞いて
すごく楽しそうに喋りだしたから
思わずその様子を見つめた。

『ご、ごめんなさい。
ひとりでペラペラと…』

彼女は少し恥ずかしそうに下を向いた。

JH「いや、いいじゃないですか！
そのキャラ最高です！」

僕がフォローする前にジョンヒョプが声をかけた。

JH「あ、そう言えばお姉さんの名前聞いてもいいですか？」

『あー名前言ってなかったですね。
カン•Aです。お兄さんは？』

カン•A…って言うのか。
確かに船長もそう呼んでた気がする。

JH「僕はチェ•ジョンヒョプです。
あ…ちなみに気づいてるかもしれないんですが…」

ジョンヒョプは彼女が僕らのことを知っているのか
探りを入れてた。

『大丈夫です。
口外しないので安心してください。』

やっぱり気づいていた。
それでも僕のことなんか気にしてない感じは
接客としてのプロ意識？
それとも、本当に興味がない？

どちらにしても、こんなに普通に接する女性はメイクヌナくらい…
いや、メイクヌナより塩だ。

いやいや、そんなことどーでもいい。
今日は休暇なんだから仕事の事は忘れて楽しまないと…。