瑠璃色の夜空 (ページ14)

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JN side

JH「なにそれ？」

JN「おにぎりとか言ってた。」

JH「お〜気が利くね。開けてみてよ。」

ジョンヒョプに言われて容器の蓋を開けると
形の揃ったおにぎりが並んでいた。

JH「おぉ！美味しそう！」

ジョンヒョプの手が見えて、思わず蓋をした

JH「え、なに？全部食べるつもり？」

JN「あ、いや…」

何やってんだ？
自分でも理解できない行動に苦笑いする。

JH「うんまっ！」

おにぎりを頬張ったジョンヒョプが目を見開いた。

あんまり美味しそうに食べるから
僕も１つ手に取った。

JN「美味しい…」

JH「な！何でこんなに美味しいんだろ？
お腹空いてるから？」

おにぎりをふわふわって表現するのは初めてだけど、ふわふわって言葉が1番しっくりくる。

それに絶妙な塩加減…

気づいたら２つ目を手に取っていた。

お腹も満たされて、大好きな釣りも出来て
最高に幸せな時間…

普段、ARMYのみんなにキャーキャー言われるのも幸せだけど、
こうやって自分と向き合いながら
静かに釣りをするとリフレッシュできる。

しかも今日はかなり大物を釣ることができて
最高に気分がいい。

ジョンヒョプやヤンさんが悔しがってるのも嬉しいw

港について、もう一度僕が釣った大物を確認する。

『大漁だったのー？！』

「大物が釣れたーーー！」

あの子の声がして、反射的に答えていた。

あ、帽子被ってない…

気づいたときには
彼女は僕の顔をしっかり見ていて
しかも固まっていた。

あぁ…気づかれた。

遅かれ早かれ、いつかは気づくときがくるんだけど、この子にはミーハーな対応はしてほしくないと思っている自分がいた。

そんなことを思っていたら
彼女は僕が釣った魚を見ていた。

『わぁぁ！こんな大きな真鯛初めて見たかも！』

「俺も何年ぶりだろうなぁ、お客さんの腕がいいからだな！」

僕よりも鯛か…
ミーハーな態度取ってほしくないとか言いながら
鯛に負けたと思うと少し悔しい。

「よかったな、ソクジン！」

そんな声をかけられて曖昧に頷いた。