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今日の放課後も裁縫か…
少し憂鬱になりながら作業する教室に向かう。
「Aちゃん。ちょっといいかな？」
「まりえさん…。」
まりえさんに呼ばれ、作業教室から少し離れた非常階段の踊り場に着いた。
「どうしたんですか？」
まりえさんの顔は無表情で、少し怖かった。
「Aちゃん、雅紀と親戚なのに同じ家に住んでるの？」
「え？」
「昨日、Aちゃんが雅紀の家に入っていくの見たの！」
嘘…なんで。
「……。」
「何か言いなさいよ！遠い親戚なら同じ家に帰るはずないじゃない！」
「えっと…その…」
「何か隠してんでしょ？！あんたが転校してきてから雅紀の様子が変わったの！前は私のこと一番に考えてくれてたのに！」
「そんなこと言われても…」
「なによ！生意気なのよ！」
ドンッ！！
「キャッ！！」
まりえさんに押されて体のバランスを崩し、階段を踏み外してしまった。
ドサッ！
「あ、あんたが悪いんだからね！」
まりえさんはそう言い残して私の視界から消えた。
「いたたた…」
膝から落ちたせいで、大きな痣になっていた。
今日は行けないよね…。潤くんにこっそり帰るって伝えよう。
作業教室のドアを覗き、潤くんをこっそり呼んだ。
「どうした？あれ？お前、その膝どうしたんだよ？！」
「ちょっと転んじゃって…」
「転んだくらいでできる痣か？！大丈夫か？！」
「出来ちゃった。あはは。」
心配してくれる潤くんの言葉が胸に染みて、笑顔を作ろうと必死に笑うが勝手に涙が出てくる。
「…俺も帰る。来い。」
「え？！」
潤くんが私の腕を掴んで連れ去ってくれた。
・
・
・
「ん。」
「ありがと。」
潤くんがハンカチをぬらして渡してくれた。
「公園なんて久しぶり。」
「そんなこと、どーでもいいから。その痣の理由言えって。」
「…んー、転んじゃったって言ったら怒る？」
「怒る。」
潤くんは怒ったような言い方だけど、本当は心配してくれてる。
「じゃあ、怒らないで聞いてね？」
「…うん。」
「…まりえさん。」
「まりえさん？！」
「うん。作業教室に入る前に呼び出されたんだ。まーくんと同じ家に帰ったの見てたみたい。問い詰められて黙ったら、突き飛ばされちゃった…。」
「はぁ？！信じらんねーあの女！」
「じゅ、潤くん！まりえさんには内緒ね！私が話したって知ったら、後が怖いから…」
潤くんはしぶしぶ頷いてくれた。
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みーにゃ(プロフ) - サラさん» ありがとうございます(*^^*)一気に読んでくださったとか嬉しすぎてニヤケがとまりません(о´∀`о)兄妹設定、私も妄想しながら作ってて楽しかったです♪潤くんみたいな男友達いたら幸せすぎますよねー♪頑張りますので、他の作品も読んでいただけたら嬉しいです(^^) (2015年6月1日 15時) (
レス) id: dcc3cbdf77 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 初めまして。面白くて一気に読みました。兄妹設定、ヤバイですね(〃▽〃)お風呂鉢合わせしちゃったり、夢にでてくるとか、男子な雅紀くん最高です！すごく、胸がときめきました(*´∀｀)潤くんのキャラもいいですね。 (2015年6月1日 15時) (レス) id: 4b077ba35c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーにゃ
| 作成日時：2015年5月5日 23時
