七話 ページ9
超会議の日になった。
朝からレトさんと少し言い争っている。
『何で？いいじゃん、ずっと一緒に行こ』
レ「駄目や、俺らの関係がバレるやろ。途中までや」
『一緒に行くくらい大丈夫だよ』
レ「ネットを舐めん方がええで」
そう。一緒に会場まで行きたいけど、レトさんが炎上するだの、顔バレだの、関係や私の力がバレるだので頑なに拒否している。
そんなに？
『...どうしても？』
レ「...」
『一緒に行こうよ』
レトさんは暫く考え込み、はぁ、とため息を吐いた。
レ「...俺は知らんで」
顔が綻ぶのが自分でも分かった。
『やったー！！』
レ「はいはい。行こか」
『はーい！！』
レトさんと呑気に家を出た。
これがこの先大変なことになるなんて、夢にも思わずに。
◈ ◈ ◈
何もなく東京に到着。新幹線久しぶりに乗ったなぁ...。
会場に着く頃には、私もレトさんも関係を隠すのを忘れて楽しく喋った。
でも、いよいよスタッフさんに会うわけだ。
緊張で冷や汗が出てくる。
レ「俺が先に行ってスタッフさんに声掛けるから、後から来るんやで」
『うん』
レトさんは控え室に入って行ってしまった。
『...』
...入れない。
怖い。
『でも、レトさんと約束した...』
中にはレトさんがいる。
安心出来る人が。
でも、何人も他人がいる。
ニコニコの人とはいえ、ニコニコはコメントだから安心してただけ。動画なら感情は簡単に隠せるし、万が一、力が出てしまってもバレない。
でも今は違う。対面だ。
頭の中で色々な気持ちが渦巻く。泣きたくなった。
けど、レトさんは私を待ってる。
...行かなきゃいけないのかな。
いや、行かなきゃ。
震える手でドアノブを握って、引っ張った。
◈ ◈ ◈
「...あれ？もしかしてあかつきさんですか？」
入って早々、声を掛けられた。
『えっと、はい！あかつきです！』
スタッフさんは笑い、大きな声で部屋に叫んだ。
「あかつきさん入りましたー！！」
え？ち、ちょっと！！
そう思ったのも束の間、四、五人のスタッフさんが顔を向けてきた。その中にレトさんもいる。
『っれ、レトさ...』
助けを求めた、つもりだったのに...。
レ「あ、あかつきさん！お久しぶりです！この前のコラボ以来ですよね？」
...レトさんは他人行儀。
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はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
