四十話 ページ42
最俺が来てから五日経った。
もうすぐ週末。
不審者四人組のことは、何も進展なし。
学校でも特に何も起きてないし、大丈夫かな。
って思うと、恐ろしい現実がやってくるものだよね。
◈ ◈ ◈
二限、数学Ａ。
いつも通り授業を受けていると。
ガシャン！！
いきなり扉の施錠音。
クラスがどよめきに包まれた。
うちの学校は全ての鍵が自動で、職員室のパネルで管理されている。
人力で開くには、職員室に鍵を取りに行かなくてはいけない。
勿論この場に鍵を持っている人なんていない。
パニック状態だ。
「何、何！？」
「何で鍵閉まったの！？」
「どうなってんだよ！？」
「出してえええ！！」
「皆、落ち着け！！」
先生の声も届かない。
学級委員が声を上げ始めたのを見て、先生はスマホを取り出し外へ連絡を...
「け、圏外だと！？」
先生の大声に、余計悲鳴が飛び交う。
「ケータイも繋がらないの！？」
「もう終わりだあああ...」
私も混乱が隠しきれず、教室を見渡す。
抱き締め合ってガタガタ震えている女子。
頭を抱えパニックを起こしている男子。
大声を上げる学級委員。
ケータイを弄って連絡を試みる先生。
誰も、正常な人なんて、いなかった。
その時だった。
ピーンポーンパーンポーン
無機質な機械音。
連絡用のチャイムだ。
ザワザワしていた教室が、一瞬で静寂を迎える。
?1「はーい！こんちは！！」
?2「ちょ、うるせぇよ眼鏡。おしぼり投げんぞ」
?1「うわ、や、止めて！？暴力反対！！」
?3・?4「「おめぇら黙れや！！」」
?1・?2「「ｸﾞﾎｯ」」
いきなり騒がしい、四人の男性の声。
ま、まさか...。
?1「はい、説明します。いきなりだけど、全部の教室の鍵閉めちゃった☆ごめんね！！」
謝る気なんてさらさらなさそうな、少し高めの声。
?2「で、何故かと言いますと。この学校に超能力少女がいるから、かっさらいに来た訳ですよ。悪く思わないでくれよな」
低い声...何かおっさんみたい。
?3「いるなら出て来て。そうすりゃ他の奴には何もしない、約束する」
お父さんの様な、言葉が良ければ心地いい声の人。
?4「出て来なけりゃ...分かるよな？」
ゲスい喋り方の人。
何か、聞いたことあるような...。
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はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
