三十九話 ページ41
『ただいま！！れ、レトさん！！』
玄関に駆け込み、ローファーを脱ぎ捨てる。
揃える暇なんてない。
レ「おかえり、すっかり二日酔い治っt」
『大変なの！！』
レトさんに駆け寄った。
スクバも制服もそのままで。
先生に聞いたこと、全てを話した。
今日ほど授業が耳に入らなかった日なんてない。
レトさんもかなり驚いた。
レ「何で！何で力のこと知っとるん！？」
『分かんない...分かんないんだよ...』
誰なのか。
巷の噂を信じた極端な人たちなのか、今まで会ったことのある人たちかなのか。
何故なのか。
力を狙う理由は？脅し？利用？
四人組...。
まさか、違うよね。
うん。違うに決まってる。
あの四人じゃ、ないよね。
◈ ◈ ◈
キヨside
彼女になったばっかのAから連絡が来た。
あれ？コラボ、再来週だぞ？
楽しみなのは俺と一緒なのかな？w
そんな明るい気持ちは、すぐに吹き飛ばされた。
は？
不審者四人組...？
力を、狙って？
ふざけんなよ？
俺ら最俺...特に俺は、Aを守る約束なんだ。
緊急事態。
最俺みんな、Aにテレポートを頼んで関西に行こう。
レトさんにしばらく世話になろう。
勝手だけど。
うん、そうするか。
最俺のグループに連絡を済ませ、Aとレトさんにも返信。
全員二つ返事でOK。
その場でAからの迎え...瞬間移動が発動され、俺は光の中に溶け込んだ。
◈ ◈ ◈
レ「全員おるか」
レトさんがテーブルの周りの面々をぐるっと見渡す。
レトさん、フジくん、ヒラくん、こーちゃん、キヨくん、そして私がテーブルを囲う。
キ「おう」
ヒ「始めよっか、会議を」
ヒラくんも珍しく真面目な表情。
こーちゃんとフジくんも頷いた。
私も頭を縦に振る。
レ「A。説明頼むわ」
『うん...』
視線が集まる。
先生の説明を分かりやすくまとめて話す。
『うちの高校の近くの高校が、不審者四人組の被害にあったの。その四人組は、私...超能力少女を狙ってるらしいの』
最俺が息を呑む。
『誰なのかも分かんないし、目的も不明。ただ、嫌な予感がするの』
当らないことを祈るけど。
こ「...男四人組？」
フ「まさか！」
『そう、フジくん...』
『中学生の時、私を利用してた、あの四人組じゃないかって...』
涙を堪える。
思い出すだけで...。
レ「大丈夫、落ち着きぃ」
レトさんの頭ナデナデで少しリラックス。
キヨくんもさりげなく手を握ってくれた。
違うと、信じたい。
違うって、思いたい。
神様、私はどうしたらいいんですか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
