三十八話 ページ40
翌日。
レトさんは安定の二日酔いです。
学習能力は遠い昔に置いてきてしまわれたご様子です。
『レトさーん！行ってきまーす！！』
レ「い、行ってらっしゃい...ヤバい、ホンマ頭痛いわ...ごめん、お昼ご飯はこれで学食か購買行ってな」
玄関まで出て来ると、私にお金を握らせた。
見送りしてくれる辺り、律儀だなぁ。
ま、お弁当作ってくれなかったけど...今日は玉子焼きなしか...(´・ω・｀)
レ「お釣りはやるわ。行ってらっしゃい」
『ちゃんと水飲んで寝てよ？行ってきまーす』
いつも通り家を出る。
何で、物事はこんなに上手くいかないんだろう。
何で、こんなに色んな事がたくさん起きるんだろう。
それは、誰にも分からない。
◈ ◈ ◈
またこの五月蝿い教室...今日は現文もないから佐藤先生にも会えないし...最悪だ...。
担任の先生が入って来て一気にドタバタと席に着くみんなを尻目に、私は一人ため息を吐いた。
「起立、気を付け、礼」
「「「「「おはようございます！！」」」」」
担「はい、おはよう」
今日も頑張ろう...。
担任は珍しく真面目な顔してるし。
担「巷で有名な超能力少女は知ってるな？」
『ブフォア！』
吹いた。
何ですかいきなり！？
周りから凄い目で見られたけど気にしない。
担「少女を狙った不審者四人組が、近くの〇〇高校に襲いかかったらしい。〇〇高校には超能力少女がいなかったらしいから逃げたんだそうだ。今は通報して県内指名手配中。お前らも気を付けろよ」
〇〇高校...すぐ近くじゃん！！
私を、狙って...？
何で？また力を狙ってるんだろうな...。
とにかく、〇〇高校に匿名で連絡を入れておこう。
レトさんにも相談だ。
◈ ◈ ◈
??side
あいつは何処だ？
また使ってやろうと思ってんのに。
神崎A...。
俺ら、困ってんだよねー。
金がねぇんだ。
運上昇の能力使ってくれれば、パチンコも競馬も最高になんだよ。
俺らには逆らえねぇよなぁ？
俺らが構ってた"あいつら四人組"も仲が良いみてぇだなぁ。
俺ら四人が学校で出会って脅してた時は、レトルトってやつに世話になってたんだってな？
くっ...ざまぁねぇな？
俺らさ、困ってんだ。
何が言いたいか、分かるよな？
この辺の高校を全部探ってやる。
見つけ出して...また、俺らに使われてろ！！
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はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
