十九話 ページ21
レ「...？」
キ「信じ、させる...」
『男性四人組には、関わりたくないんです。だったら、関われるようになれるように頑張るので、手伝ってください...』
おどおどした感じが隠せない。
レ「...(Aが、ついに、他人と関わろうとしとる...)」
レトさんは、目を見開いて私を見つめた。
キ「...任せろよ」
そして、キヨさんはぐっと親指を立てた。
キ「お前の心、俺らがこじ開けてやるよ、あかつき...いや、A！！」
◈ ◈ ◈
レトルトside
Aはうつくさんに任せて、俺らはステージに戻ることになった。
廊下を歩きながらキヨくんに話しかける。
レ「キヨくんは積極的やね」
キ「は？何が？」
レ「とぼけんといて。Aのこと、初対面の女子高生のこといきなり本名で、しかも下の名前で呼んどったやんか」
キ「んー、まーね」
めっちゃだるそうに返してくる。まるで興味無いなコイツ。
レ「そーいうの重要なんよ、Aにとっては」
キ「Aが？」
レ「そ。心開いた相手にしか名乗らないんよ。心開いとらん相手には呼ばせんねん」
キ「学校でも？」
レ「学校では基本的に名字呼びが多いかな」
キ「へー。Aはレトさんと違ってちゃんと考えてんだ」
レ「どーいう意味や言ってみい！！」
キ「レトさんはAを溺愛してまーす」
レ「関係あらへん話題出して逃げんな！！事実やけど！！」
キ「溺愛ねぇ...」
キヨくんは何か遠くを見つめるような目をした。
キ「レトさんだけじゃなくて、俺にも甘えていいのに」
キヨくんが何か言っとった気ぃしたけど、俺には聞こえんかった。
◈ ◈ ◈
しいなside
レトルトさんに頼まれて、Aの面倒を見ている。
し「やっぱり最俺さんには抵抗あるのね」
『...だって、』
し「言い訳しないの。ほら、そろそろ戻るよ。他の最俺メンバーさん達にもちゃんと生存報告しなくちゃ」
手を引いても、Aは一向に立ち上がらない。
先に行っちゃうよー？と聞いても、レトルトさんが待ってるよー？と言っても、無反応。
し「もう！」
私は無理矢理彼女を抱っこした。
普通のやつね。
わっ、という小さい声が聞こえた。
し「軽いね、羨ましい」
『お世辞は結構です...しーなさんの方が細いですよ』
廊下に出た。
誰もいないし気配もないからAはこのまま連れて行っちゃお。
Aも流石に高校生、恥ずかしいらしく肩に顔を埋めた。
こんなこと男どもにやったら一発で落ちるんだろうな。
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はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
