十六話 ページ18
レトルトside
ライトの事はただの落下事故とスタッフさんたちに伝え、救護室にAを運ぶ。
顔は真っ青。おぶっとるから、Aの震えが直に伝わってくる。
あかん、トラウマ思い出させてもうた。
...最俺なら大丈夫という、俺の中途半端な判断のせいや。
ごめん、ごめんな、A...。
◈ ◈ ◈
フジside
うつくさんは話を終えた。
キ「...どうなってんだ？」
ヒ「...そんな、ことって」
こ「本当に存在するんだ...」
フ「信じられない...」
みんなが思ったことを次々に口にする。
キ「俺ら、無意識の内に、あかつきさんを傷つけていたのかよ...」
キヨは立ち上がった。
ヒ「キヨ...」
キヨは続ける。
キ「不可抗力とはいえ、許されねぇよな...」
ふざけんなよっ！！！
キヨは叫んで、ステージを蹴った。
衝撃で少し床が揺れる。
こ「キヨ、落ち着け！！」
キ「落ち着いてられっかよ！許さねえ、その不良ども！！俺自身も...自分が許せねぇ！！」
こ「落ち着けって！！」
こーちゃんがキヨを押さえつける。
俺とうつくさんは何も出来ず。
そんな中。
ヒ「何で、キヨが怒るの？」
ヒラは呟くように言った。
キ「は？」
キヨは軽くヒラを睨みつけるが、慣れたように流した。
ヒ「あかつきさんがどんな人だろうと、俺らの大切な実況仲間でしょ？そんなよく分からないような力とか、関係なくない？」
のほほんとしたまま言ってのけたコイツに、キヨはこーちゃんを押しのけて近づいた。
キ「俺らはあかつきさんをどんな形であろうと傷つけたんだぞ」
ヒ「俺らを見て勝手に被害妄想してただけでしょ」
キ「なっ...！」
キヨはヒラの襟を掴んだ。
うつくさんはおろおろ。
し「あ、あの」
フ「やめなよ！キヨ！！」
キ「うるせぇ」
キヨは低い声。怒っているのが分かる。
こ「事実じゃんか」
キ「こーすけ、お前まで！！」
頭に血が昇ったキヨ。
こーちゃんは平然と言った。
こ「俺らと結びつけて怖がってんなら、俺らがそのトラウマひっくり返してやればいいじゃんかよ」
キ「...っ！」
キヨは手を緩めた。
ヒ「あのさ、苦しい。離してよ」
キヨは咄嗟に手を離した。
ヒラは痛そうにうなじを撫でている。
ヒ「全く...すぐ掴みかかるのやめてよね」
キ「...」
キヨは何も言わずに出ていってしまった。
◈ ◈ ◈
ヒラside
あーあ、キヨが拗ねた。
いい大人のくせに〜。
まあ、あかつきさんの事がよっぽど大切なんだねぇ。
どーせ、救護室にでも行くつもりでしょ？
キヨ。
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はたこ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます(｡ ・`ω・´)☆頑張ります！！ (2017年7月23日 22時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新がんばってください！ (2017年7月23日 22時) (レス) id: 6ba8dd0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年6月25日 17時
