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召集が掛けられて連合の皆と集合出来るかと思った矢先、私はMr.の言い付けで荼毘を探していた。
正確には、合流して集合場所に連行することが目的である。
トゥワイスサンが「ビッグニュースがあるぜ！」と言っていた内容も知る事が出来ず、やや不服ではあった。
真逆「連絡取れたの椿さんだけだし」なんて理由で、私が迎えに行く事になるとは思わなんだ。
何度目かになる電話を掛ける行為に諦めを覚えていると、不意にスピーカーから待機音が消えた。
《…執拗ぇ。》
「集合当日だというのに、「今手が離せない」とはどういう事ですか…。
細かい事は言いませんが、取り敢えず居場所を教えて下さい。」
《ああ？……九州だ、九州。》
「九州…！？
…はぁ、分かりました。数時間で其方へ向かうので、今日一杯は必ず連絡を取れるようにしておいて下さい。良いですね？」
《分かったからスピーカー越しに喚くな。…アンタが来るまで適当に時間潰しとく。》
「了解しました。では。」
電話を切ると、溜め息を吐かずにはいられなかった。
全く何故そんな遠くに居るのか、呆れつつも直ぐに新幹線の座席を確認した。
路地裏に回り、"個性"を駆使して建物の屋上へ上がる。
人目につかないようビルからビルへと飛び移り、高速で駅に移動した。
能面を外して九州方面の新幹線に乗車し、荼毘に「4時間程で到着します」と一報を入れた事でやっと一息吐けた。
Mr.達に何と報告すれば良いのか分からず、不眠気味の体を無理矢理寝かしつけた。
浅いながらも何とか入眠出来、4時間揺られながら博多駅へ向かった。
ーー「着きました。」とメールすると、直ぐに「そっちに行く」と返って来た。
駅前の人の少ない場所に立っていると、突然声を掛けられた。
「おねーさん、誰か待ってる？」
「結構待たされてるみたいだから、俺らとお茶しない？」
染髪に軽装で如何にもチャラついている男性二人に、どうやら隙のある女と見て取られたようだ。
面倒に思いながら無視を決め込んでいると、一人に肩を組まれ、もう一人は腰に手を回して来た。
「無視は酷いな〜。」
「ちょっと一緒に来て貰うね。」
不快感に眉根を寄せるも、二人に強引に押されて路地裏へ連れて行かれる。
殺さないというのも存外大変なもので、態々自ら殺されに来てくれるなら有難いと言うものだ。
手早く済ませたく、彼等の手を払って奥へ駆け出した。
逃げたと思わせ、私の後を追わせた。
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作者名：馬×3 | 作成日時：2021年10月7日 1時
