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「降谷さん、これから暫くはお世話になるので、昨夜のようにベッドでは絶対に寝ませんからね。


私はお布団で寝ます」



「Aさんが嫌なのでしたら、ベッドを強制するつもりはもうありませんよ。


ああ、けど僕が帰って来ない日は是非ベッドを使って下さいね」



「………譲歩して了解します」



「よろしい。


僕はまだ仕事があるので、何かあればキッチンの方にいますから。

こちらの部屋は電気を消しますね」



「分かりました。有難う御座います。



おやすみなさい降谷さん」



「おやすみなさい」








畳部屋にて仰向けに寝ていると、部屋がとても広く感じた。




昨日降谷さんがベッドで普通に寝ていたのは、珍しい事だったのかもしれない。




今だって夜遅くまで仕事をしているし、安室透として降谷零としての毎日がある。

もしかしたら私が知らないだけで、また別人としての日々が存在するのかもしれない。





大きな事から小さな事まで常に彼は意識をしていて、この家で私が見た素というのは1部でしかない気がしてならなかった。





早く大人になりたいと思うのは私が子供だからというだけじゃなくて、彼が大した大人だと感じたからだろう。









フローリングと畳を隔てる扉は僅かに開いていた。





射し込む光が眩しいとは思わず、その隙間から彼が見える事に安心感を覚えた。



瞼が重くなるまで彼を見ていると、隙間を押し広げるよいに愛らしい白が割り込んで来た。




舌を垂らしながらハロが擦り寄ってきた。


どうやら自分の寝床より布団の方が気になったようだ。





中に招き入れると、胸の前に落ち着いた。




お互いに温もりを求めて丸まっていると、いつの間にか目を閉じていた。

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馬×3(プロフ) - リンさん» そんな事を言って頂けて嬉しい限りです。まだ語彙力が低い為上手い言い回しが出来ぬやも知れませんが、精進して行きます。 (2020年5月18日 21時) (レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
リン - 洗練された文章のような印象を受けて、お話に引き込まれました。とても面白いです!更新楽しみにしてます。 (2020年5月18日 21時) (レス) id: 73f2c7a15b (このIDを非表示/違反報告)
馬×3(プロフ) - アイスあるさん» 有難う御座います。自己満なので、暖かい目でお願いします(/// ^///) (2020年5月14日 21時) (レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - すごい面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 20時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬×3 | 作成日時:2020年5月11日 14時

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