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＊不定期に更新再開します。文体が変わっているやもしれませんが、ご容赦下さい。
ーーーーー
パァンーー。
そんな乾いた音が鳴ったのは、犯人達が電話をしてから10分程経過した頃だった。
慣れてはいたものの、いざ目の前で一般人が殺'害される光景を目の当たりにすると、流石に堪えるものがあった。
額から後頭部にかけて撃ち抜かれた死体は、仰向けに横たわった。
周囲からは悲鳴と嗚咽が響き渡り、集団パニックが起きていた。
心に余裕があるとは思ったものの、隙のないテロ集団の犯罪行為に焦らない筈がない。
自身が如何に普通の人間であるかを自覚してしまった。
少し他人より洞察に長けていて、格闘ができるからといって、それはあくまで個人間でどうにかなるものである。
然しそんな事をすれば、今ここにいる他の一般人達は犠牲になってしまう。
他人の命を踏み躙ってまで自分が今直ぐに助かりたいとは全く思わなかった。
パニックの渦に呑まれないように平静を務め、警察の突入をひたすらに待った。
もう長い事待っているように感じたが、経過時間は10分にも満たなかったようだった。
少しして、もう1人の一般人が射'殺された。
余りにも呆気なく亡くなった。
2人目の死亡者が出た後、犯人達が忙しなく動き始めた。
指示役が複数名のグループを作り、臨戦態勢を取っていた。
もしかすると警察が突入したのかもしれない。
自身の縄抜けのタイミングが掴めず、平静を保つのでやっとだった。
10分、20分と時間が経つにつれ、1人、また1人と殺されていく。
その中に自分が含まれていない事に安堵していた。
いつから私はこんなにも生に執着するようになったのか。
遠くで銃声や爆発音が聞こえてくる。
助けを今か今かと待ち侘びている時、何者かに強引に腕を引かれた。
「わっ……！」
「大人しくするんだな
どう抗っても、助けが来る前にお前は死ぬ。
それだけは変えようの無い、これから起きる事実だ」
「それでも、警察の方がここに辿り着くのは時間の問題です！」
「黙れ！俺達の信念は砕かれない、死ね！」
思わず余り縄を離してしまった時、側頭部に拳銃が当てられていた。
冷たくて、硬い感触に肝が冷えた。
今まさに、"死"を実感した。
他の人質達は目を背け、自分は死ぬと解ってしまった。
何故だろう。
こんなにも死にたくないと思ったのは
ーーー初めてだ。
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馬×3(プロフ) - リンさん» そんな事を言って頂けて嬉しい限りです。まだ語彙力が低い為上手い言い回しが出来ぬやも知れませんが、精進して行きます。 (2020年5月18日 21時) (
レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
リン - 洗練された文章のような印象を受けて、お話に引き込まれました。とても面白いです！更新楽しみにしてます。 (2020年5月18日 21時) (レス) id: 73f2c7a15b (このIDを非表示/違反報告)
馬×3(プロフ) - アイスあるさん» 有難う御座います。自己満なので、暖かい目でお願いします(/// ^///) (2020年5月14日 21時) (レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月14日 20時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬×3 | 作成日時：2020年5月11日 14時
