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凡そ友人と呼べる人がいなかった為、放課後このように話すのはとても新鮮だった。








接点がポアロという事で、ポアロにてお茶をしながらお互いの事を話し合った。



ボロを出したくないので簡単な身の上話程度だが。







今日は安室さんはいないようだった。









「Aさんって凄く大人びてて、モーニングを食べに来た時私服だったから大学生かと思っちゃいました」



「大人びて見えたのは、多分そう見せてたからかな。


子供の頃から周りに大人しか居なかったから、認めて貰おうと澄ました振りをしていたのが今でも癖になってるんだと思う」



「振りでも、そんな風にいられるのに憧れます!


私は一寸した事で直ぐ機嫌が変わって、子供っぽくて…。

オシャレだけは背伸びしてるんですよね」



「蘭ちゃんはそのままで良いよ。



年齢と合ってて、等身大の精神年齢って感じがする」









自己紹介をするようにぽんぽんと話していられるのは、彼女の持つ愛らしさのお陰だろう。



私が陰なら彼女は圧倒的な陽だ。




話をしていく内に、恋バナに進展していった。


女の子は本当にこの手の話が好きだなと思いつつ、自身にも好きな人がいるので満更でも無かった。









「新一って言うんですけど、もう全然連絡もしてくれなくて……」


「それでもそんなにその"新一"さんを想っていられるのは、彼を信頼してるからでしょう?


そう言う恋愛は忍耐が必要だけど、憧れるなぁ…。


遠距離で両想いだなんて、ロマンチック」



「全然そんなんじゃないですよ!



そう言うAさんの好きな人はどう何ですか?」





そう聞かれて構えてはいたのだがドキリとしてしまった。




今日此処に彼が居ないのを良い事に、私は差し支えない程度に彼の事を話した。







「私のは一方的な片想いだよ。


所謂叶わない恋って奴。





その人は10歳くらい離れてて、仕事の出来る所謂スパダリみたいな人でね。



料理も美味しいし、顔も良くて、気遣いも出来る本当に凄い人なの。

でもその人の唯一嫌いな所が、時々作り笑いをする事なんだ」




「凄い大恋愛…!


でも、何だかその人って……安室さんみたいですね」





いきなり核心を突かれ、とても痛かった。




そこに救いの手か分からないが、梓さんがやって来た。






「あら蘭ちゃん、そう言えばそうね。




少し前に安室さんに「貴方の笑顔が嫌いです!」って言ってたし…」






破壊の手だった。

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馬×3(プロフ) - リンさん» そんな事を言って頂けて嬉しい限りです。まだ語彙力が低い為上手い言い回しが出来ぬやも知れませんが、精進して行きます。 (2020年5月18日 21時) (レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
リン - 洗練された文章のような印象を受けて、お話に引き込まれました。とても面白いです!更新楽しみにしてます。 (2020年5月18日 21時) (レス) id: 73f2c7a15b (このIDを非表示/違反報告)
馬×3(プロフ) - アイスあるさん» 有難う御座います。自己満なので、暖かい目でお願いします(/// ^///) (2020年5月14日 21時) (レス) id: dfb05b741d (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - すごい面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 20時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬×3 | 作成日時:2020年5月11日 14時

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