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｢蓮！？どうしてこんなとこにいるの？｣
｢どうしてってミニバスの練習だよ、リョウくんが一緒に練習しようって電話くれて1人できた｣
｢こんなとこまで1人で来ちゃダメでしょ｣
オレは一体何を見せられているのだろうかと
三井はAと突然現れた少年を交互に見たあと
う〜んと唸り声のようなものをあげて目線を外した
別に残念に思ってるとか、2人でこのまま帰りたかったとか、そんな大人気ないことを考えてるわけじゃない
断じてそんなことはない、絶対にない、地球が滅んでもそんなことはない
Aが自分のことを放ったらかしにしてひたすら少年と喋ってるのを横目で見ながら1人全力で否定している
｢弟？｣
｢はい、ほら蓮挨拶は？｣
Aの腕を掴んでは三井から距離を取らせようと
ぐいぐい引っ張るAの弟
どうやらこの弟は三井のことが嫌いなのだろう
直接言われたわけではないが既に顔がそう言っている
Aに挨拶をするように言われるとAの背後に隠れキッと睨みながら渋々口を開き始めた
この態度は嫌いな人間にしかしない態度だ、こういう時に限って謎に察しのいい三井は
自分に敵意が向いてることをすぐに察した
相手は小学生なのにやけにムキになってしまうのはふたりの間にAがいるからだろう
｢花渕蓮、小学5年生｣
｢アンタお姉ちゃんのことヤラシー目で見てただろ！もうオレのお姉ちゃんに近づかないでよ｣
｢どこの誰か知らないけどもう着いてくんなよ！｣
後輩と言い合いをしつつもなんだかんだで面倒を見てしまったり憎めない存在として認識している三井の心に
悪い意味でクリティカルヒットしたAの弟、花渕蓮の生意気すぎる挨拶
やや左よりとはいえ前髪を分けた髪型に、サラサラの黒髪、生意気そうな表情
言動は違うとはいえ見た目がかつての自分に瓜二つで尚更ムカついて仕方がなかった
もしこれがAの弟じゃなかったら色々言ってしまっていたことだろう
｢あのなぁ、オレはお前のその大事な姉ちゃんが変なやつに連れてかれねぇように一緒に帰ってたの！｣
｢いらねぇよそんなの！だってアンタ喧嘩弱そうだし！｣
｢なっ！？｣
｢楓にいちゃんの方が強くて100倍かっこいい！どうして楓にいちゃんじゃないんだよ！｣
喧嘩弱そう、この言葉にすぐ反論できない自分が
ちょっと情けないと思ったり思わなかったり
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こちめる(プロフ) - なつめさん» はじめましてコメントありがとうございます〜〜😊楽しいと言っていただけて本当に嬉しいです！！とっても励みになります🥲 (2023年2月26日 19時) (
レス) id: b38c8404b7 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ - はじめまして！このお話が毎日の楽しみになってます☺️2人の距離感が絶妙で、読んでいてとても楽しいです！無理のない範囲で更新頑張ってください🫶応援してます！ (2023年2月26日 15時) (レス) id: 06b754cdeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちめる
| 作成日時：2023年2月22日 23時
