I'll be your prince.【長谷川慎】 (ページ39)

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辞めてページ39

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誰も立ち寄ってこないこの図書室

今は二人きり.

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「あのね、昨日陸がね、オムライス作ってくれたの～」

『そうなんですね』

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陸さんの話を

さっきからずっとしてくる先輩

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「陸さ～、ピアノも弾けるし、歌えるしさ」

「非の打ち所がないやつなんだよね～」

「言ったら調子乗るから言わないけどね～」

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辞めて欲しい

僕の前で陸さんの話をするの

先輩はきっと無意識なんだろう

別に陸さんのこと

好きだとかいう、そういう事では無いんだと思う

先輩は優しい人だから

喋れない僕とのこの空間を

明るくしようと

頑張って何かを話しているだけなんだ

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「慎くん！今度陸と」『先輩』

「ん、？」

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『あの、その』

「どうした？気に触ること言っちゃった？」

『陸さんの話』

「陸の話がどうした？」

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『や、辞めて欲しいです、僕。』

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うう、、、

こんなこと言ったら嫌われちゃうかな、

いや、そもそも好かれてるのかな、

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「ふふっ(笑)」

「そっかぁごめんねっ！！」

「ヤキモチまこちゃん！」

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、、、

は、？

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