ひみつ ページ9
．
遥輝くんの足が止まったときには、
目の前に、
「お久しぶりです」
久しぶりの卓さんがいた。
遥輝「ほら卓さん。お望み通り連れきましたよ」
卓也「気つかったんだろーがよ。お前がAちゃんのことずっと見てたから」
「え？」
卓也「ま、とりあえず久しぶりAちゃん。元気でやってる？」
「あ、はい。おかげさまで」
遥輝「おかげさまでってなんだよ」
「いや……、特に意味はないよ？」
こうして3人で、
日ハムベンチ前で、
ましてや私はホークスのジャージに身を包んでて、
みんながざわついてるのが凄くわかる。
そろそろ帰らなきゃ、
なんて思ってたら、
『え、その子誰！？ 』
『遥輝さんの！？ 卓さんの！？』
『あれ……見たことある気するような』
遥輝くんが何人かに捕まって、
その隙に卓さんが一歩私の方へ近寄る。
卓也「ほんと久しぶり。ホークスのトレーナーなんて凄いやん」
「いやいや、そんなまだまだです」
卓也「俺地元そっちやし今度福岡でご飯行こうか」
久しぶりの卓さん、
やっぱりちょっと大人だな。
なんて、
スタンドには卓さんファンもたくさんいて、
私なんだか悪いことしてるみたい。
卓也「で、遥輝とはどうなん？」
「え？」
卓也「もうあのタクシーから結構経つやん。え、遥輝まだなんも？」
え、えっと……それはつまり
「卓さん、もしかして……」
言いかけて、
もう言いそうな勢いで、
だけど、
『うわっ、卓さん炎上っすよそんな2人でこそこそしてたら』
遥輝「はい離れて離れてー」
勢いよく遥輝くんと、あれ……
どこかで見たことある気が……
遥輝「てか何話してんの」
「えっと……」
卓也「ひみつ」
遥輝「いやそんな可愛く言ってもキモいし」
「遥輝くん！ 先輩にキモいって言っちゃダメでしょ」
『うわー遥輝さん怒られてる笑』
そんな感じで気づいたら3人だった輪が5人になって
結構注目集めちゃってる……
なんて思ってたら、
卓也「じゃ、Aちゃんさっきの約束よろしくね」
そう言ってロッカーへと戻る卓さん。
約束ってきっと、
福岡でご飯行こうか、
のことなんだろうけど、
最後に爆弾にして投下していくあたり、
やっぱり、
やっぱりそうだ
．
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まー - はじめまして。コメント失礼します。創作から大分ご無沙汰に成っていますが、もう書かれないのでしょうか？凄く好きな作品だったので、また続きが読めたらなと思ってます！ (2019年4月19日 16時) (
レス) id: 3acb0c7efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひー | 作成日時：2017年5月21日 14時
