9話 ページ10
都大会地区予選当日、会場には1年に1回きりの全国大会への道を目指し各校の選手が集結した。
「青春学園中等部レギュラー8名受付をお願いします。」
つ、ついにこの日がキター!
ドキドキしすぎて昨夜はよく眠れなかった…
青学が来たことにより、周りのテニス部がザワザワとし始める。
「あれ?あのチビ、どうみても1年だよな?」
チビって越前くんのこと?1年だからってなめてるんだろうなぁ…
そんな考えも今のうち!玉林中との試合で皆ビビらせてやるんだから!
◆
『えっ!越前くんと桃城くんがダブルス?!しかも、手塚先輩は出ないなんて…』
私が驚きながら言うと、乾先輩は頷いた。
「あぁ。ダブルスは2人の希望だそうだ。」
『ええっ…どういうこと?』
不思議に思いながらベンチに行くと、菊丸と大石が隣同士で座っていた。
「英二」
「ん」
「ほい」
「さーんきゅ」
さすが黄金コンビ…相棒の欲しいものを理解しているなんて…
それに比べ…
「越前、それ取ってくれ」
「それって何?」
「お前の尻の下にあるタオルだ!」
『あちゃーこれは…』
あはは、息が合わないなぁ…
…大丈夫かな
◆
第1試合は越前桃城 対 泉布川ペア
どうやら彼らは知り合いらしい。泉くんと布川くんが2人を煽りまくる。
2人も負けずと煽り返す。
もう、負けず嫌いだなぁ。
◆
結局この試合はコート内に線を引き、ダブルスだけどシングルスという謎の陣形で勝利した。
試合が終わってから、竜崎先生にガミガミと怒られていた。でも勝てたからいいよね…!
その後の試合も全て6-0で青学が勝利した。
「A、どこ行くにゃー?」
『ちょっと飲み物買ってきます!』
◆
『う〜ん…』
自販機の前に立ったものの、何を買うか決めていなかった
自販機の前でずっとウンウン唸っていると
「ねぇ、邪魔なんだけど」
『へっ!あっ、ごめんなさい!』
いつの間にか私の後ろに男の子が立っていた。
その男の子は、声をかけてからもずっとボソボソと何かを喋っており、よく聞き取れなかった。
「はぁ、何回も声かけたのにどいてくれないし。無視してたの?はぁ…性悪…」
『し、性悪…』
初対面の人に性格悪いと言われるなんて初めてだ。
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時