7話 ページ8
次の日もランキング戦が続いた。
「きゃーっ手塚先輩ッ」
「かっこいーッ!!」
たくさんの女の子が大声を出し、手塚と大石の試合を応援する。その中に、月刊テニスの記者も混じっていた。
『こんにちは、井上さん!と、えっと…』
「あぁ、Aちゃん。コイツは芝。私の後輩だ」
井上さんに紹介された芝さんはピースをしている。
おちゃらけている人そうだ。
「よろしくねぇAちゃーん」
『はいっ!よろしくお願いします!芝さん!』
「Aちゃん、中学テニスってこんなすごいの?」
『はい。でも青学は特に強いですよ!』
「あぁ。手塚くんの力で立海大附属中に挑めるいいチームになってきている。」
確かに全国優勝連覇の立海大に打ち勝てる可能性は高い。越前くんも加わり更に強くなるはずだ。
質問をしたはずの芝さんからの返答がないことを不思議に思い、芝さんの方をチラリと見ると
「手塚くんステキ…♡」
『………………。』
私は苦笑いを浮かべた。
となの井上さんは、俯いてプルプルと震えている。やばいと思った私はそそくさとその場から去った。
「何考えてんだお前はッ!」
その数秒後、井上さんの怒鳴り声が響いた。
◆
Dブロックコートに向かうと、いよいよ越前くんが乾先輩と戦うところだった。
「勝てたら越前くんはレギュラー入り!!!」
「乾先輩って強いのかな」
1年生が口々に言うと、桃城くんがやってきた。
「強いよ。な?A」
『うん。ここ半年間レギュラーから降りたことがないし、乾先輩のテニススタイルはすごいよ。』
「乾先輩は…」
「おーい桃。おちびちゃんの試合見てんの?」
桃城くんが何かを言おうとした時、菊丸先輩がやってきて話を遮った。
「あっエージ先輩。これからっス越前の試合!楽しみで…」
「お前はこれから試合だよオ・レ・と」
「ええっ!ウッソォ!!」
桃城くんは残念そうな顔をした。
「残念無念また来週〜」
『ふふっ…頑張ってね。桃城くんに菊丸先輩』
「Aも俺らの試合見るかー?ま!俺が勝つけどにゃ〜」
「あっちょい待ち!エージ先輩!勝つのは俺っすから!」
菊丸先輩達の試合も見たいけど、ずっと越前くんの試合を楽しみにしていたんだ。
『ごめんなさい、菊丸先輩…今回は越前くんと乾先輩の試合を見ることにします』
「にゃー…残念。じゃあ試合終わったら来てね!絶対だよ!」
菊丸先輩は肩を落とし落胆したが、すぐ笑顔でそう言った
『はい!頑張ってくださいっ』
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時