42話 ページ43
すぐそこの階段に腰掛けた越前くんと桃城くんは心做しか、ムスッとしているように見え、私は首を傾げた。
『あれ?いつの間に来てたの?』
「あれ?じゃねーよA!」
「どういうつもりっすか。アイツらと仲良いなんて…」
2人は私が氷帝学園と仲良くするのが気に食わないらしい。
「しかも、苗字じゃなくて名前で呼んでるなんて、いけねぇなぁ…いけねぇよ…」
『まあまあ、落ち着いてよ2人とも……。別に普通に喋っただけじゃん』
そう言って宥めても2人の表情は変わらない。
「じゃあ…俺の事、越前くんじゃなくてリョーマくんって呼んでよ。」
「俺も俺も!桃ちゃん♡でいいからよぉ!」
越前は意地悪そうにAを見て言う。
それに桃城も便乗する。
えぇ…今更呼ぶのはちょっと恥ずかしいんだけど…
『えっと…その…りょ、リョーマくん…?桃ちゃん…?』
私がぎこちなく呼ぶと、2人は満足そうな顔をして笑っていた。
「うん…いいね。」
「これからそれで呼べよ!」
『うぅ……わかった……』
Aは観念した様子で言うと、越前と桃城は嬉しそうにしていた。
『…もう、部活も終わってる頃だし帰ろっか?2人とも』
私がそう促すと2人共、うんと頷いた。
◆
部活に桃ちゃんが戻ってきた。桃ちゃんは手塚先輩に100周を告げられ、走っている
手塚先輩も酷なことするなぁ…と笑うA。
すると視界の端にレギュラージャージが映るのがわかった。
それを見ると、そこにいるのは菊丸先輩。
菊丸先輩を見た瞬間言わなきゃ、と思った。言おうと思った瞬間
「Aちゃん!ゴメンッ!」
そう思っていたのはAだけではなかったらしい。
驚愕するのもつかの間、Aは菊丸に抱きつかれた。
「えぇーん!Aちゃんのこと嫌いじゃないから!大大大好きだにゃーっ!!」
泣き続ける菊丸の背中を両腕で抱き返す。
『菊丸先輩、私の方こそキツいこと言ってしまってごめんなさい…私も菊丸先輩のこと大好きですよ』
そうAが言うと、ほっこりと眺めていた部員の目が鋭く菊丸を見た。菊丸はそんなこと露知らず。
「Aにそんなこと言われたら今日の練習、もーっと頑張れちゃうにゃー!」
『ふふ、頑張って!菊丸先輩!』
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いつも見てくださる方ありがとうございます!
キリがいい?ところまでいったので続編行っちゃおうと!
続編前に推し出せたのは大満足(^ ^)
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時