4話 ページ5
テニスコートには越前くんと荒井くんが立っていた。
「あいつら…自主トレはどうしたんだ」
手塚がムッとしながら言う。
『あはは…』
これは…走らされるパターンかな…？
大石先輩と顔を見合わせて笑い合う。
また、コートを見ると、越前くんの様子がおかしいことに気がついた。
越前の打つ球がコントロールが効かず、ヒョロヒョロとネットに当たる。打つ音も変だ。
そんな越前を見て荒井はニヤニヤと笑っている。
また荒井くん何かしたなぁ…？
昨日走らされたばっかりなのに懲りない人だ
『あ！あのラケット…』
「あぁ、あれ部室にあったやつじゃないか。」
何故、あんな球を打ってしまうのかと思い、越前くんをじっと見る。すると、越前くんはいつもの赤いラケットではなく、木でできた茶色のラケットを使っていた。
部室を掃除した時に部室に落ちてあったラケットだ。
片付けようと思ったが、あんなボロボロな物誰も使わないと思い放置していたのだ。
ああやって使われるのなら、処分しておけば良かったなぁ…
あのラケットでは打つに打てないだろう。
そう思い、ため息をつく。
◆
それから何分か経った時、起こった。
ｷﾞｭｩｩｩﾝ
越前の打った球がものすごい速さで荒井のコートへリターンされた。この衝撃にコートの周りにワラワラと集まっていた人が歓声をあげる。
それからも荒井の打った球を越前がどんどん返していく。
『すごい…あんなボロボロのラケットを使いこなすだなんて…』
「体全体を回転させ、スピンをかけている。やるな越前」
大石先輩が腕を組みながら言った。
竜崎先生はこの越前を見てニヤリと笑い、手塚部長は黙って越前を見ているだけだった。
『どう思います？手塚部長！』
この凄さを知った以上、ランキング戦に入れてくれるはず…！
「規律を乱すやつは許さん…全員走らせておけ。」
と言い、手塚部長は部屋を出た。
大石先輩がそれについて行ったので、私もついて行こうとするとある物に目が行った。
ランキング戦のトーナメント表だ。
それを見て私はにこにことしてしまった。
『…』
表の1番下には【越前リョーマ】の文字が書いてあった。
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
