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34話 ページ35

ガーンと悲しんでいるAを大石が「そんなこともある」と励ましてくれる。大石もとことんAには甘い。大石の励ましに元気を取り戻してきたAを他所に赤也はズカズカとテニスコートに入っていった。

「おっアンタ手塚さんだろ?いやーちょっとお手合わせしたいなあ!!」

「部外者は出ていけ。」

ラケットを取り出しながらニタニタと近寄ってくる赤也に手塚は冷たく言い放つ。それにカチンときたのか赤也は自分の眉間を指さし、

「こーんな顔ばっかしてると疲れちゃいますよ」

と言った。彼なりの仕返しだろう。部長に失礼な事をいう赤也に腹が立ったのか荒井が赤也に向かって球を打った。

『ちょっと!荒井くん!』

Aの呼び止めも遅く、球が赤也に向かう。しかし、赤也はギリギリでそれを躱し、しなやかに球をラケットで止めた。

『あの速さの球を躱した…?!しかも止めるだなんて…』

この技に隣にいた大石も驚愕している。

「おーい荒井くん!ボール返すぜ」

後ろを向いたまま球を荒井くんに返そうとする赤也くん。見ていなくても相手に返せることも出来るの?さすが立海大…することが異次元!

そう思った瞬間、赤也の放った球は桃城の頭に激突。どんどんそういう事が立て続けに起こった。部員みんなが慌てる中、赤也は、「やべっ」という顔をして走っていった。

そして大声で

「Aチャーン!♡また連絡するぜー!」

と言って帰って行った。

『な、なんだったの…??』



赤也が来なかった練習から翌日。部室でニヤニヤとスマホを眺めている赤也がいた。気になった丸井が声をかける。隣には当たり前のようにジャッカルもいる。

「何見てんだ?赤也。」

赤也は待ってましたと言わんばかりに素早く顔をあげた。

「見たいっすか?見たいでしょ?ね?!」

仕方ないなぁと言いながら赤也はスマホの画面を見せる。そこにはLI○Eのトーク画面。名前表記にはAという文字。

「お前のメッセージばっかりじゃねーか。やりすぎだろぃ…」
「相手の子引いてないか?コレ…」

画面を見て丸井とジャッカルがドン引く。

「えーそうっすか?だって可愛いんっすよ。コイツ!」

「へぇ。クラスの女子とかか?」

「違うっすよ!青学のマネですよ!」

「はぁ?お前ナンパ?」

丸井がそう言うと、ナンパに反応した真田が赤也に怒る。

「中学生とあろうものが軟派か!!!たわけ!!!」


「ち、違いますって〜…!」

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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時

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