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32話 ページ33

『あれ?もしかしてテニス部なの?』

「へへ、そうなんです。立海大附属中2年エース、噂の切原赤也って俺の事っス」

『立海大…?!』

立海大付属と言えば全国大会2連覇の実績を持つ強豪校。それに切原赤也というのも月刊プロテニス記者の井上さんから聞いたことがある。

「おっ、アンタ知ってんの?」

『うん、一応男テニのマネだもん強豪校くらい知っておかないと。』

私が笑いながら言うと切原くんは「ええっ!マネージャー?!」とびっくりしていた。

『えっと…切原くん…?』

私が困惑していると切原くんは「くっそ〜…青学のくせに…」と嘆いた。肩を落としていたのもつかの間、急に顔を上げ、「名前なんて言うの?あと何年なんスか?」と聞いてきた。テンションの差についていけない。

『AA。切原くんと同じ同級生だよ。』

「それ!!」

『へ?』

名乗った瞬間、指を指され戸惑う。

「俺たち同級生なんだから、赤也くん♡って呼んでよ。ね?」

と両手の手のひらを合わせ、お願いポーズをしながらコテンと頭を傾ける。
うっ…可愛いの理解してやってる…

しかし、あざといのには敵わないA。
わんちゃんのような可愛さには勝てないのだ。

『あ、赤也くん…』

仕方なく名前を呼ぶと、赤也の顔がパァと明るくなった。心做しか、しっぽが揺れているように見える。しかし、それは一瞬だった。
いきなり私の肩に腕を置いた。肩が重い。

「あとー…連絡も交換しようぜ?」

彼はニヤッとしながらそう言った。
顔が近い。よく見たらイケメン。


…交換しよう…。
Aはイケメンにも敵わない。結局、断れないまま連絡先を交換した。

「よっしゃー!可愛い青学マネの連絡先ゲットッ!先輩達に自慢しちゃおーっと」

赤也はウキウキしながら、スマホの画面を見つめている。すると、液晶が暗くなり、電話がかかってきた。先生からだ。

「うげっ忘れてた!」

Aに待ってというジェスチャーを送ってから応答ボタンを押した。

何分か経ち、赤也は電話を切った。

『ふふ、怒られてたね。先生はなんて言ってたの?』

「今日はもう練習来なくていいっ!だってよ…はぁー…次ぜってぇ怒られるじゃん」

と赤也はしょぼくれた。そんな彼を見て笑ったA。しかし、練習というワードであることを思い出した。

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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時

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