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31話 ページ32

都大会準決勝のため、練習に一段と力を入れている。越前くんの傷も無くなり、最近は視察にくる他校生の数も少なくなった。
今日もいつも通りテニスコートで練習するテニス部員。しかし、そこにはAと越前の姿はなかった。

「Aと越前はまだ来てないのか?」

「あぁ、Aちゃんは寝坊したって連絡が来たよ。」

「おチビは分かんにゃいけど、部室にバッグ無かったからいないと思うよん」

手塚の問いかけにゴールデンペアが返す。
その返答に対し手塚はため息をついた。

「はぁ…準決勝が近いのに何をしているんだ越前は…」

呆れて少しムッとしている手塚。しかしそれにはAが含まれていない。

ゴールデンペアはコソコソと何かを話し合う。

「Aチャンには怒らないんだね、手塚って」

「まぁ、手塚はAちゃんに甘いからな」

はは…と大石が苦笑いした。




一方、Aは手塚先輩に怒られちゃう…!と心臓をバクバクさせながらバスに乗っていた。

バスの中には私ともう1人、見慣れない制服を着た男子だ。

Aたちの乗っているバスは次の青春学園前で終点だ。

てことは、あの男子も青学前で降りるのかな?
そう思っている内にバスは終点・青学前に着いた。しかし、男子は降りる様子がなく、寝続けている。

どうしよう…起こした方がいいかなと思っていると、運転手がやってきた。
運転手は寝ている男子を起こして、バスから降ろした。私もそれに着いていき、バスを降りた。

降りた男子は欠伸を1つした後、「で、ここどこだ」と呟いた。

えっ!?もしかして寝過ごしちゃったのかな。
困っている人を見過ごせず、私は声をかけることにした。

『あの…』

「んあ?」

声をかけると、彼は間が抜けたような声を出しながら振り向いた。そして私を見た途端ピタッと動きが固まったような気がした。私はどうしたんだろう?と思いつつ、話を続けた。

『ここ、青春学園前ですよ。もしかして寝過ごしちゃいました?』

「へっ、あ、そうなんスよ。」

ドギマギしながら答える彼を不思議に思っていると、彼がテニスバッグを持っていることに気づいた。


––––––
苗字の変更ができるよう設定しました〜!(初めてなのでできてるか分からないけど…)良ければ利用してください*´ ³`)ノ

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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時

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