3話 ページ4
そんな越前くんをレギュラー陣が黙って見る。
そして
「へぇ…」
と、大石先輩が感心の声をあげた。
私も越前くんに感心していると、荒井くんが越前くんの胸ぐらをつかみ、強く怒鳴った。
もう…荒井くんったら…本当に上下関係厳しい人だよね。
荒井くんを止めようと、1歩前に出る。
「2人とも。何をやっている。」
私が声をかける前に手塚先輩が口を出す。
「騒ぎを起こした罰だ。2人、グラウンド10周。」
「えっ、ちょっと待ってください…」
荒井くんが震えながら言うと
「20周だ！！」
増えてしまった。
『あちゃ』
本当にマネージャーで良かったと心の底から思った瞬間である。
◆
私と竜崎先生、手塚先輩、大石先輩しかいない静かな部屋で竜崎先生が手塚に声をかける。
「どうだい手塚。うまく4ブロックに分けられそうかい？」
「…」
さすがの手塚部長も今回のランキング戦に悩んでいるらしい
このランキング戦で都大会のレギュラーが決まるようなものだ。慎重に選ばなければいけない。
「竜崎先生はお目当ての選手がいるんでしょ？例えば1年に…」
大石がそう言うと、竜崎先生はフッと笑った。
「あたしの考えはともかく、基本的に1年は夏まで出れないんだろう？」
チラリと手塚を見ながらニヤニヤとしながら言う。
『ふふっ、でも全ては部長が決めることですから』
◆
「Aちゃんは越前をランキング戦に入れた方がいいと思う？」
急に大石がAにコソッと尋ねる。
Aは考えることなくズバッと答えた。
『私は入れた方がいいと思います。越前くんは青学が全国優勝するためには必要不可欠じゃないかなぁって…』
でも、それを気に食わない人もいるだろう。
『少し生意気だし1年生だから、今は上級生から厳しい目で見られるかもしれません。けど、越前くんの凄さを知ったら皆…きっと…』
そう言いながら、窓から見える外に目をやる
するとテニスコートで何かが起こっていることに気がついた
『あれ…』
私がテニスコートを指さすと、3人も指を指した方向を見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
