23話 ページ24
都大会当日、現在の時刻は9時56分だ。
青学の集合場所には、越前以外の部員は全員揃っていた。
『も〜越前くん何してるのかな…』
10時までに本部にエントリーしないと失格になってしまう。
皆がタイムリミットがジリジリと近づいていることにに焦っていると、越前くんと連絡をとっていた大石先輩が戻ってきた。
「子供が産まれそうな妊婦さんを助けて病院に寄ったそうだ。」
嘘だ。きっと部員皆の心が今1つになった気がする。
しかし、10時までにエントリーしなければ…どうしよう。
すると、竜崎先生はバッグの中から帽子を取り出し堀尾くんに渡した。
もしかして…
「128番青学8名受付けお願いします。」
堀尾君を影武者(?)にして無事エントリーすることができた。
後は試合までに越前くんが来るのを待つのみ!
しかしどれだけ待てど越前くんは来ない。それどころか堀尾くんすらどこかへ消えてしまった。
皆ハラハラとして落ち着きがない。竜崎先生はハラハラに加えイライラしている。
『ちょっと入口付近見てきます!』
嫌な雰囲気から抜け出すため、会場入口付近を見に行くことにした。
◆
待つこと数分。越前くんが来る気配は無い。
『もう始まっちゃうよ…』
携帯に表示される時間を見てため息をつくと、いきなり電話がかかってきた。桃城くんからだ。
『もしもし、どうしたの!』
「越前ならもう来てるぜ。今どこにいんだよ?越前待ってたんじゃねぇのか?」
『えっ!もしかしたらすれ違ったのかも!』
いつの間にか越前くんは来ていて意味の無い時間を過ごしてしまったらしい。
「もう始まるから急いで戻ってこいよー!」
『うん!』
桃城くんとの電話を切り、急いで青学の試合に向かう。
走りながら曲がり角を曲がると、向こうから来た人とぶつかってしまった。
『きゃ!!』
「うおっ!」
私は耐えることができず、尻もちをついてしまった。
「あっすみません!」
相手は私に手を出して立ち上がらせてくれた。
『私もごめんなさい…』
と俯きながら謝り、相手の顔を見た。
茶色の白色のユニフォーム。茶髪の男子。
『あれ…?裕太くん!』
「えっ、Aじゃねぇか!」
1年生の時に仲良くしていた不二裕太くんだ。
不二先輩の弟でテニス部の勧誘するために声をかけた。しかし、スイーツの事で話が合い個人的に仲良くなった。
裕太くんが転校してから絡みか一切無くなってしまったが
久しぶりで一瞬誰か分からなかった。
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時