22話 ページ23
不二先輩vs手塚先輩のラリー対決は手塚先輩が勝利した。
「随分諦め早かったじゃん不二」
「ちょっとだけ飲んでみたかったし」
変わらずの笑顔で答える不二先輩。
ワサビ寿司を頼むぐらいだから、ほんとに物好きな先輩だ。
乾先輩から渡されたドリンクを不二先輩は一気に飲み干す。
「何だ 結構ウマいよコレ おすすめ」
『…不二先輩の美味しいは信用できません…』
改めて不二先輩はヤバいやつだと認識した菊丸先輩は顔を青くさせながら私を見る。
「Aちゃーん…俺、あんなの飲みたくないにゃ」
『大丈夫です！越前君に勝てば飲む必要ないですよっ』
と言うと「絶対おチビに勝ってやる〜！」と叫びながら走って越前君に向かっていった。
◆
ラケットをクルクルと回す菊丸先輩は気合が入っているらしい。絶対に飲まないと言う強い決意を持っているのが見て分かる。
一方、越前君は余裕綽々な様子で構えている。
2人の粘り強いラリーが続く。
しかし、これは菊丸が5球しのいだら越前が負けると言うルールなのだ。
いつの間にか5球を打ち、越前くんが負けてしまった。
菊丸先輩は何でも捕るからなぁ。
「やーい！俺の勝ち！乾ー！たっぷりおチビに乾汁を…」
オーバーに喜ぶ菊丸を見て腹が立ったのか、越前はワザと菊丸の頭を的に球をぶつけた。
「あてっ！」
球を当てられた菊丸は頭を押さえながらAの元に駆け寄る。
「わーん！おチビにボール当てられたにゃ〜…！」
また腰に抱きつく菊丸の頭をAはよしよしと撫でてあげる。
『越前くん、いくら腹が立ったからって頭にボール当てるのは危ないよ？』
大げさに喜ぶ菊丸先輩もいけないけど…と注意すると
「だってムカついたんだもん」
と言ってプイッとそっぽを向いてしまった。
可愛い越前君の頭を先程のようにヨシヨシとする。
「！？なっ…にするんすか…」
突然の行動に驚いたのか頬を赤らめながら私を睨む。
身長はさほど変わらないが越前くんは弟みたいで可愛く、ついつい甘やかしてしまう。
可愛い越前にへにゃ〜となっていると
突然フェンスのドアが開いた。開けたのは竜崎先生だ。
「都大会の組み合わせが決まったぞ！！」
都大会と言うワードに反応した部員たちがゾロゾロとボードに貼られた表を見に集まってくる。
「いーかい 狙うは優勝のみ！気おってヘボるんじゃないよ！！」
「はいっっ！」
「…Aセンパイ…いつまで撫でてるつもりっすか」
『あっ！』
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
