21話 ページ22
跡部さんとの電話から数日が経ち、都大会まで残り9日となった。
いつも通り、マネージャーとしての仕事に勤しむ。
「今日はボールを打てる範囲を限定してのラリー対決をしてもらう」
いわゆるゾーンの練習だと、手塚先輩が付け足す。
それぞれのテニススタイルに分かれて、ラリー対決をするらしい。負けた人は乾特製の野菜汁を飲むことになる。
レギュラー陣みんなが乾特製野菜汁の色を見て顔を青くさせる。
ホッ、マネージャーでよかったぁ〜！
◆
最初は海堂vs河村だ。
河村のパワーに押され、海堂の打った球はアウトになってしまった。
『海堂くんが最初の犠牲者…頑張れ…』
コートに座り込む海堂くん。その目の前には乾汁を持った乾先輩が佇んでいる。
海堂くんは覚悟を決めたのか、グイッとソレを飲んだ。
瞬間、呻きながらどこかに走り去ってしまった。
『うわぁ…相当美味しくないんだろうなぁ』
ボソッと呟くと、乾先輩は聞こえていたのだろうか。
「Aもどうだ？俺の特製汁だ。」
「乾〜！その言い方、何か変な意味に聞こえるにゃ！」
Aちゃんに変なこと言わないで！と言いながら背中に張り付いてくる菊丸先輩。
『あはは、遠慮しときま〜す…』
◆
次の試合は桃城vs大石。
先程の海堂を見て2人とも負けていられないようだ。
桃城の重い打球を大石が根気強く返す。
しかし、桃城くんの力強いダンクスマッシュに敗れ、大石先輩は乾汁を飲まされた。そしてまた、海堂くん同じようにどこかに走って行ってしまった。
それにしても桃城くん、ダンクスマッシュの威力が強くなっている。
都大会のために力をつけているのがはっきりと分かる。
『桃城くん、お疲れ！』
桃城くんに駆け寄り、タオルとスポドリを渡す。
「おっ、サンキュー」
『桃城くん、ダンクスマッシュの威力が格段とアップしたね！すごいよ！』
「だろ？あの跡部って奴を思い出したら、力入ってしまってよ」
『ふふっ、気合い充分って感じだね』
やっぱり跡部さんの影響だ。ある意味、あの時の"跡部ナンパ事件"を起こして良かったのではないだろうか。
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
