20話 ページ21
家に帰ってすぐ先程の紙を取り出した。
『気づかなかった…』
いつ入れたんだコレ
追加するべきか、無視するべきか。
数分悩んだ結果、追加することにした。
だってイケメンの連絡先なんだもーん!
早速追加して、メッセージを送信する。
"こんにちは。いつの間に連絡先の紙入れたんですか"
『これでいっか』
送信するとすぐに既読がついて返信が来た。
"入れたことに気づかないくらい俺の顔に見とれてたのか?せっかくアイツらに助けて貰ったのに、自分から来るとは随分物好きなじゃねーか"
早いくせに長文
確かにそうだ。ごめんね桃城くん、神尾くん…心の中で2人に謝っていると、急にに電話がかかってきた。
『わっ!跡部さん?!』
どうしよう出た方がいいの?!
びっくりして座っていたソファから立ち上がってしまう。
とりあえず、急いで応答ボタンを押した。
『も、もしもし…』
恐る恐る声を出すと、跡部さんはハッハッハと笑った。
「何ビビってんだ。」
『だ、だって急だったから……』
そう言うとまた笑われた。
「まぁいい。それよりお前、連絡先まで交換してくれたってことはデートしてくれるってことか?」
『…』
なんて答えればいいの?イケメンだったので追加しましたと言えと??
どう答えれば良いか悩んでいると、電話の奥から人の声が聞こえてきた。
「跡部、誰と電話してんだ?」
「デートって言ってへんかった?」
「えっ!デート?!」
「うおっ!ジローお前…何でデートって単語に反応して起きるんだよ…」
などなどたくさんいるのが分かる。
『お友達ですか?』
跡部さんは、あぁと頷いた。
「悪い、コイツら1度話すとずっと騒がしいんだ。」
『いえ、大丈夫ですよ!でもなんで急に電話?』
そう聞くと跡部さんはフッと笑った。
「お前の声が聞きたかっただけだ」
『えっ!!』
思わず大声でびっくりすると、また笑われてしまった。
そしてまた今度なと言って通話は切れてしまった。
『はぁ…』
全身の緊張が一気に抜け、後ろのソファに崩れ落ちる。
跡部さんって…意外と笑う人なんだな…
◆
「あー切っちゃったCー」
ジローが残念そうに言葉をこぼす。
『お前ら、電話している時に騒いでんじゃねぇ』
部室に樺地と二人だけだったからAに電話をかけたが、アイツが電話に出ると同時にコイツらが部室に入ってきやがった。
「女子か?」
『まぁな』
「跡部に気に入られるなんて大変やな。その嬢ちゃんも」
『あーん?』
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時