19話 ページ20
『桃城君に神尾君…！』
「いいところに！コイツら、Aと無理やりデートしようとしてるのよ！」
杏ちゃんが私の言いたいことを代弁してくれた。
「くっそ！Aを放しやがれ！俺だってAとデートしたことないのによぉ！」
『えっ！そっち？？』
怒る場所が分からなすぎて思わず、ツッコんでしまう。
「だが、そいつらを全員倒したらデートするってAが決めたんだぜ。」
「そうなのか？！A！」
桃城くんが驚きコチラを見る。
嘘だろ？！って顔をしてるけど、本当です。
『う、うん…なんかごめんね…』
すると神尾くんが閃いたような顔をして、桃城くんとコソコソ話し始めた。
そして話し合いが終わったのか、2人は跡部の方を向く。
「おいお前！俺らとダブルスで勝負だ！」
「俺らが勝ったらAちゃんを返してもらうぜ」
どうやら跡部さんとダブルスで勝負し、私を取り返してくれるらしい。
『でも…桃城君ダブルスは…』
苦手なはず…
「いーや、得意分野だ」
『…はぁ』
大丈夫かな…このダブルス…
◆
勝負は跡部の「今日は負けといてやるよ」で幕を閉じた。
桃城くんは気に入られたのか名前を聞かれてた。
「じゃあな、A。連絡待ってるぜ」
『えっ、連絡って』
聞き直そうとするも、彼らは階段を降り去っていった。
連絡ってなんだろう。そう考える暇もなく、桃城くんと神尾くん、杏ちゃんが駆け寄ってきた。
「A、大丈夫か？」
『うん、桃城くんと神尾くんのおかげで助かったよ。ありがとう！』
と言うと、桃城くんは「いいってことよ！」と笑顔で返してくれた。
神尾くんは頬を指でポリポリとしていて照れているようだった。褒められ慣れてないのかな？可愛いかも…
その後、杏ちゃんとはまた遊ぶ予定を立て今日は解散となった。
◆
桃城君が送ってくれることになり、帰路を2人で歩く。
「あーあ、俺もAとデートしたいぜ」
頭の後ろで手を組みながら、桃城君が呟く。
『じゃあ、デートしちゃう？』と言うと、彼はすごい勢いでこちらを見た。
「ほんとか？！」
『うん、いつかね！』
「それ、ぜってぇしないやつだろ…」
『ふふっ』
桃城くんのテンションの差に笑いながらジャージのポケットに手を入れると、中でカサっと音を立てた。
『？』
取り出してみると1枚の小さい紙。
LI○EのIDが書かれていて、跡部さんの言ったことを思い出した。
「どうかしたか？」
『い、いやなんでもない！』
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
