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18話 ページ19

「ココがストリートテニスか、樺地」

「ウス」

氷帝学園の涙ボクロ男子がポケットに手を突っ込みながら聞き、隣の大きい男子が答える。

話し方的に友達ではなさそう…?というか誰??

すると、杏ちゃんがコソコソと

「アイツ跡部よ…!氷帝のテニス部部長…」

『氷帝の部長…』


その跡部さん?をチラリと見ると、目が合った。

『あ…』

顔が良い…

ぽけーっと顔を見ていると、跡部さんはニヤリと笑った。

「ふーん、いいじゃねぇか」


何が???


頭の上にはてなマークを出していると、跡部さんはありえないことを言い始める。

「こんな弱者のたまり場にもカワイー女がいるとはな」

弱者って…何その言い方…!?

「それどういう意味?!」

怒った杏ちゃんが跡部さんに怒鳴る。

『あ、杏ちゃん。おちついて…!』

杏ちゃんを宥めるが、私も彼女同様、跡部さんに嫌悪感を感じ、腹が立つ。


杏ちゃんの怒りを無視して、跡部は私に近づいてくる。

『何…?』

目の前に立つと、急に私の顎を指でクイッと持ち上げた。

「ちょっと、Aに何するのよ!」

「へぇ、Aって言うのか。近くで見ても可愛い顔してんじゃねぇの」

『はぁ?』

可愛いなんて本日2回目だ。
1回目は、ええっと…あのオレンジ髪の…誰だっけ?


ま、いっか


「A、俺様とデートしてくれよ」

『へ?デ、デート?』

急に何言い出すんだこの人…

『俺様って…』

妙に上からの物言いに困惑してしまう。
困っている私を見て布川くんと泉くんが助け舟を出してくれた。

「おい、Aちゃんが困ってるじゃねぇか。」

「そうだぜ。急に来て、俺らを弱者呼ばわりかよ!ここにいる全員とテニスで勝負してから言え!」

「アーン?じゃあお前らに勝ったら、Aは俺様とデートだ」

いいな?と私を見下ろす。いつまで顎クイしてるんだ…

面倒くさくなってコクリと頷く。


「ふっ、それじゃあ遊んでやろうじゃねぇの!」







さすが氷帝の部長…強すぎる。ていうか、跡部さん何もしてなくないか??

後ろにいた大きい人(樺地くんって言うらしい)がずっと取っていた。跡部さんは後ろでずっと座ってたし…


「さ、A。俺様とデートしようじゃねぇか」

腕を掴まれ、もう逃げれない状態になったその時。

「Aじゃねぇか!!」

「やっぱり杏ちゃん!」

とストリートテニスの入口で声が聞こえた。

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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます!( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います! (9月1日 17時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです!もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(>人<;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー!間違えてました!報告ありがとうございます!それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです!あとこの小説めっちゃ面白いです!これからも応援してます! (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぱい | 作成日時:2022年12月15日 23時

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