14話 ページ15
試合が終わると直ぐに、雨もあがった。
予定通り、神尾 対 海堂のシングルスが始まる。
『海堂くん頑張って！怪我しないようにね！』
私がガッツポーズでそう言うと、海堂くんは目を逸らした。
「おう…」
「海堂のやつ照れてるにゃ」
茶化すように菊丸先輩が言う。
それに便乗するように私は、肘で海堂くんを突きながら
『もう〜海堂くんったら照れちゃって！このこのぉ〜！』
と言うと、「うるせぇ！」と叫んで試合に行ってしまった。でも耳は真っ赤になっているのを私は見逃さなかった。照れてたね。可愛い。
◆
ネット越しで彼らは、「ヨロシク」とか言うのかと思いきや…
「よっ、お前マムシって呼ばれてるらしいな。ピッタリじゃねぇか」
また挑発するように、ニヤニヤと言う。
その瞬間、海堂くんは怒りに任せラケットをビュッと神尾くんに振り回した。
相手を怪我させようとしてどうするのよ…
◆
海堂 vs 神尾 の試合は7-5で青学 海堂が勝利した。
海堂はベンチに戻ってくる時に小さくガッツポーズをした。それはAが応援した時にしたガッツポーズに応えるようだった。
皆は気づいていないようだったが、私だけが気づいた。
ニコッと海堂くんに笑いかけると、海堂くんも片方の口角を上げるだけだったがフッと笑ってくれた。
◆
次は越前くんと深司くんのシングルスだ。
これに勝てば、青学は無事地区予選を優勝することが出来る。
よーし！全力で応援しなきゃ！なんて考えていたら不動峰から誰かが来るのが分かった。深司くんだ。
「さっきさ、俺の事応援してくれたよね？越前より俺に勝って欲しいってこと？」
『へ？』
確かにその場の勢いで言ってしまったが、まさか覚えているとは…
どう返そうかと悩んで無言で深司くんを見ていると、
越前くんが来てこういった。
「いや…センパイは俺らのマネージャーだから、俺を応援するよ。ね？Aサン？」
『は、はい！』
威圧が凄くて何故か敬語になってしまった。
すると今度は深司君が
「え？でもさっき応援してくれたよね？嘘ついたの？」
やばいやばい、火がどんどん大きくなる…
「「どっちを応援すんの？」」
2人がハモリながら言う。
あーー…えっと…
『ど、どっちも応援してる！頑張ってね！』
海堂くんにした時のようにニコニコしながらガッツポーズをしながら言う。
すると、2人にはぁ…とため息をつかれた。
なんで？？？？
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ぽぱい(プロフ) - 名無しの漫画好きさん» 読んでくださりありがとうございます！( > < )新しいネタが出てきたら書こうかなと思います！ (9月1日 17時) (
レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの漫画好き - めっちゃ面白いです！もしよかったら、他にもテニプリの作品を作ってほしいな❤️なんて。生意気言ってすみません(＞人＜;) (8月28日 22時) (レス) @page1 id: 7537c863d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぱい(プロフ) - とりあえず名無しさん» わー！間違えてました！報告ありがとうございます！それに褒めていただけるなんて恐縮です…( ; _ ; )♡ (2023年1月6日 23時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
とりあえず名無し(プロフ) - あ、突然すんまそん。もしかしたら阿久津じゃなくて亜久津かもです！あとこの小説めっちゃ面白いです！これからも応援してます！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page31 id: 8d884a290d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぱい | 作成日時：2022年12月15日 23時
