僕 ら と 彼 女

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白



休憩で何を言われるでもないまま、ズルズルと二部公演へ。

気にしてませんみたいな感じを装ってたけど、内心嘘だろ…ってグサッときてた。



でも二部もやっぱりたくさんメンバーカラーの白を着てくれているファンが多くて、その手には「おめでとう」の文字。

嬉しくて嬉しくて、たくさん手を振ってたくさんファンサービスもした。



打ち合わせ通り、次はほんまにありがとうコーナー。



今日はなんだっけ？グルメ？グルメかぁ。グルメって誰だろう、照史くんかなぁ。

なんて考えたら、一気に暗くなった照明。

そして眩しいほど私に当たるピンスポット。



ん？ん？ん？



私の頭の中はハテナでいっぱいで、それを見てか、少し後ろからはシゲの「プププ」という笑い声。



するとあの曲の禅僧が流れ始めて、照史くんが「皆さんも歌ってください！」と声をかけると、私のための曲が始まった。



色々とズルい。ズルすぎる。



橙「はい、じゃあ今日の主役のAからね？ひと言もらおっか？」



笑いを堪えきれていないメンバー。

さっきはシゲ、今は望の抑えきれてない笑い声が聞こえる。



*「もう誕生日忘れられてるんかと思った、だってジャニーズWEST朝から誰も私におめでとうって言ってくれへんかったやん、な？」

黄「ははっ、本気で落ち込んでたよな？」

緑「俺とか、今日は何の日まで聞かれたからな？」



そう言って笑うメンバー。

してやったり顔でみんなこっちを見てるのが、ちょっとムカつく。

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